3つのポリシー / アセスメントポリシー

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

名古屋女子大学大学院

(1)生活学研究科

 生活学研究科の規定単位を修得し、それぞれの学問分野における深い研究能力と専門知識や技術が身に付き、かつ、修士論文の審査及び試験に合格した者に、学位(修士)を授与します。

食物栄養学専攻 [修士課程]

 食物学および栄養学の専門領域における応用能力、深い研究能力と幅広い周辺科学を含めた専門知識や技術が身に付き、成果として、修士論文の審査に合格した者に、修士(食物栄養学)の学位を授与します。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

 健康科学部のディプロマポリシーは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されます。学位授与の規定は、2学科が定める所定の単位を修得し、学士力、専門職能を身に付け、女性のもつ能力を活かした専門的職業人としての使命感や責任感が持てる者であることが重要となります。さらに、多世代にわたる対人関係力を身に付け、社会の一員として適切な行動ができている者に学位を授与します。

1.健康栄養学科

 健康の維持増進のための栄養的手段がどの様に健康に役立つかを学び、管理栄養士業務が人を対象とした業務であることを理解し、心理学的スキルを含めた健康および栄養についての理論的、実践的専門知識・技能を身に付け、学科の教育課程に定める単位を修め、次の資質能力を備えた学生に卒業を認定し、学士(健康栄養学)の学位を授与します。
 具体的到達目標を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで示します。
 1) 知識・技能:食物学や栄養学を中心に幅広く学修し、管理栄養士に必要な基礎知識と応用力を身に付けていること。
  ・食物や栄養、病態について科学的根拠に基づく正しい知識・技能を修得し、医療、介護、福祉、保健、教育等の場において、適切な栄養管理、栄養指導を行うことができる。
  ・咀嚼、嚥下、口腔健康管理に関する知識を修得し、さまざまな対象者における口腔健康管理や高齢者における嚥下リハビリ指導を行うことができる。
  ・生命と人間の尊厳、倫理観、博愛などの医療人として必要な理念を理解し、対象者の人格を尊重して良心と愛情をもって接することができる。

 2) 思考・判断・表現:食物や栄養に関する事柄について、問題点を把握し解決するための思考力と判断力を身に付け、さまざまな対象者の意見を聞き、それに対する自分の考えや知識を正確に伝えることができる表現力があること。
  ・対象者の身体状況を正確に把握し、適切な栄養管理、栄養指導のプランを計画できる。
  ・対象者に人の摂食・嚥下に関する機能の理解を促し、口から食べる支援の実施のために、個々に必要な口腔健康管理や食事指導を計画して支援することができる。
  ・対象者から情報を引き出すとともに適切なアドバイスを分かりやすく伝えるコミュニケーション能力を身に付けている。

 3) 主体性・多様性・協働性:管理栄養士養成課程での学修を基に、常に研鑽を積み、新たな問題や課題に対して積極的に取り組み、責任ある行動や言動ができること。
  ・複雑化した健康問題に対して、多様な角度から情報を収集、分析し、自ら行動して問題を解決しようとする実行力を持っている。
  ・「医療施設におけるチーム医療」や「在宅医療における多職種連携」で協働する医師や看護師などの他の専門職との相互理解に主体的に取り組むことができる。

2.看護学科

 本学科所定のカリキュラムを修了するとともに、以下の資質を身に付けた学生に卒業を認定し、学士(看護学)を授与します。
 1) 知識・技術
  看護に必要な基礎的知識を身に付け、看護分野における専門的知識・技術を広く学修することができる。
  (1)看護について科学的根拠に基づく正しい知識・技術を修得し、保健・医療・福祉・教育等の場において、それらの知識・技術を活かすことができる。
  (2)豊かな人間性をもち、医療専門職者に必要とされる「人間および生命の尊厳」に関する知識・技術を修得することができる。
 2) 思考・判断・表現
  科学的思考力のもと、効果的に看護を実践するため、人々の健康に関する課題を把握し、問題を解決するための思考力と判断力、自分の考えを表現する能力を身に付けることができる。
  (1)看護の対象となる人を全人的にとらえ、科学的・論理的思考に基づいて判断し、人々の健康に関する課題を解決することができる。
  (2)自己理解を深め、基本的な表現力を獲得し、他者とのコミュニケーションを図ることができる。
 3) 主体性・多様性・協働性
  保健・医療・福祉・看護に関する総合的な視野をもち、専門的知識や技術を獲得するために主体的に学修を続け、多面的な観点から問題に取り組み、保健医療チームの中で協働することができる。
  (1)地域的・国際的動向に関心をもって学修を続け、保健・医療・福祉・看護の課題に対して主体的に取り組むことができる。
  (2)複雑化した健康問題に対して、多様な角度から情報を収集・分析し、多面的な観点から健康問題を解決できる。
  (3)保健・医療チームの中で多職種と協働的にコミュニケーションをとり、専門職として責任ある行動がとれる。

(2)医療科学部

 医療科学部のディプロマポリシーは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されます。学位授与の規程は、2学科が定める所定の単位を修得し、学士力、専門職能を身に付け、女性の持つ能力を活かした専門的職業人としての使命感や責任感が持てる者であることが重要となります。さらに、多世代にわたる対人関係力を身に付け、社会の一員として適切な行動ができている者に学位を授与します。

1.理学療法学科

 理学療法学科では、学科の教育課程に定める単位を修め、理学療法の専門知識、技術を修得し、科学的根拠に基づく治療のできる理学療法士として、健康増進、障害の予防に貢献できる能力を備えた以下の学生に卒業を認定し、学士(理学療法学)の学位を授与します。その到達目標を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで示します。
 1)「知識・技能」
  ・科学的根拠に基づく医学的専門知識を有し、多様な病態やニーズのある対象者に向けた、健康増進、障害の予防に対する理学療法を実践できること。
 2)「思考・判断・表現」
  ・高い倫理観と教養をもち、親切、優しさを持つ豊かな人間性を有していること。
 3)「主体性・多様性・協働性」
 ・多様化する社会に貢献できるよう、常に自己を省み主体的に自己研鑽できること。
 ・保健医療福祉のシステムの中で、他の職種と連携を図ることができるコミュニケーションスキルや協調性を有していること。

2.作業療法学科

 作業療法学科では、学科の教育課程に定める単位を修め、作業療法の専門知識、技術を修得し、対象者の作業ニーズを捉えられる作業療法士を目指し、健康増進、疾病と障害の予防に貢献できる能力を備えた以下の学生に卒業を認定し、学士(作業療法学)の学位を授与します。その到達目標を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで示します。
 1)「知識・技能」
  ・科学的根拠に基づく専門知識と技能を有し、幅広い対象者の作業に対するニーズを捉え、健康増進、疾病と障害の予防に対する作業療法を実践できること。
 2)「思考・判断・表現」
  ・高い倫理観と教養をもち、親切、優しさを持つ豊かな人間性を有していること。
 3)「主体性・多様性・協働性」
  ・人々の健康増進に貢献できるよう、自己の成長のために主体的に自己研鑽できること。
  ・保健医療福祉等の他職種と連携し得るコミュニケーションスキルや協調性を有していること。

(3)家政学部

 家政学部のディプロマポリシーは、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されます。学位授与の規定は、学科が定める所定の単位を修得し、学士力、専門職能を身に付け、女性のもつ能力を活かした専門的職業人としての使命感や責任感が持てる人であることが重要となります。さらに、多世代にわたる対人関係力を身に付け、社会の一員として適切な行動ができている者に学位を授与します。

1. 生活環境学科

 1 達成目標
  住環境、衣環境、食環境等とビジネスや情報等の知識や技術を習得しており、本学特有で伝統的な“生活科学・環境”に関する基本的思考力を身に付け、学問的に発展させ、その成果を社会に活かすことのできる人材となることを達成目標としています。

 2 学修成果
  「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・知識・技能:生活をとりまく住・衣・食とビジネス・情報に関する環境の本質を理解できるような生活環境学に関する知識や技能を身に付けている。
  ・思考力・判断力・表現力:生活環境に関する問題を把握し、解決するための思考力と判断力を身に付け、生活環境に関する自分自身の考えを他の人々にもうまく伝えることができる表現力がある。
  ・主体性・多様性・協働性:自分の知識や技術を信じ、主体的に探究し続けることができる能力、そして、必要な使命感や責任感を持ち、自ら成長しようとする姿勢および態度を身に付けている。

(4)文学部

 文学部のディプロマポリシーは、「知識・理解」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されています。学科が定める所定の単位を取得し、教育・保育の分野における専門性、学士力、豊かな人間性や社会性、およびコミュニケ-ション力を備え、教育や保育の分野において社会で貢献できる資質を身に付けた者に、学位を授与します。

1.児童教育学科

 1 達成目標
  子どもにかかわる社会的・教育的・保育的背景を広く学び、コミュニケーション力や教育・保育の理論と時代の変化に対応できる実践力を身に付け、教育・保育に関わる専門的知識や技能、高い教養に裏打ちされた豊かな人間性や社会性、高度な指導力や地域貢献力を備えた職能人(幼稚園教諭・小学校教諭・中学校教諭・保育士)として社会に貢献できる人材となること。
 2 学修成果
 「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・教育と保育の理論に関わる知識および豊かな人間性を基盤として、子どもの成長を支援する実践力を身に付けていること。
  ・主体性および協調性、協働の基盤となるコミュニケーション力を備え、自らの成長に創造的に向き合う態度を身に付けていること。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)

名古屋女子大学院

(1)生活学研究科

 生活学研究科は、幅広い生活学の分野に基礎を置いた生活環境や食物栄養学に関連した学問領域における深い研究能力と専門知識や技術が習得できるよう教育課程を編成します。

食物栄養学専攻 [修士課程]

 人間栄養学の立場から、食物学および栄養学の専門領域における応用能力と周辺科学を幅広く習得するカリキュラムを編成し、「食と健康」領域を科学的、総合的、創造的に探求します。さらに、食生活に関連した領域の実践活動を通して豊かな人間性を育み、21世紀社会に貢献できるスペシャリストを育成します。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

 本学部は、建学の精神であり学園訓である「親切」を根幹としており、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った力強き職能人としての女性を育成する」ことを目的に、これを達成するため、第一に、学士力向上を目標として教養科目、外国語科目などを医療科学部・家政学部・文学部と可能な限り共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成します。第二に、2学科それぞれに多くの専門科目を開設し、有機的連携を保ちつつ、体系的な教育課程を実現します。健康栄養学科においては、将来管理栄養士として活躍できる人材を養成するために必要な専門科目を多く設け国家試験合格を支援しています。看護学科においては、健康科学についての基本的な認識を土台として、看護の職務を遂行する上で必要となる専門的な知識と技術の修得のための専門科目を多く設置しています。学部全体(学士課程)では、女性として活きたコミュニケーション能力をもち、専門職域のリーダーとして社会貢献のできる人材を育てるための教育課程を編成しています。

1. 健康栄養学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーの達成に向け、栄養学の領域はもとより、特に、医療系職能育成における専門知識と技能、科学技術の進展やグローバリゼーションに対応できる専門知識と技能を修得し、医療職とも連携できる管理栄養士としての能力を育成します。

2 教育課程の編成と特色

 1)セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより、学生は半期ごとに単位履修状況を見直し、管理栄養士国家試験受験資格や栄養教諭免許などの取得可能性について確認できます。また、GPA(Grade Point Average)を活用して学生指導を充実させます。
 2) 全学共通科目の設定と充実
  大学での学びの導入として、初年次セミナーを1年次において履修し、大学生活における学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるよう設置します。
 3) 専門科目群
  管理栄養士養成課程として、理論と実践の一体的な専門教育をめざしたカリキュラム編成を行い、必修・選択等の割合を適切に配置し系統的に編成します。なお、医療科学部ならびに看護学科との連携のもと学部・学科間連携科目を設置します。
 4) 学修成果測定
  (1) ルーブリックによる学修成果の可視化
  (2) 学修ポートフォリオによる学修成果の蓄積
  (3) 管理栄養士が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する卒業研究(発表・論文)の講評
 5) 学習環境
  (1) 管理栄養士の資格取得に必要な科目配置を行います。
  (2) 管理栄養士の資格取得に必要な学修の統合のための科目「健康栄養学総合演習」を設置します。
  (3) 総合学修のための自習室を準備します。

2. 看護学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーに掲げた目標の達成に向け、看護学の領域はもとより、特に、医療系職能育成における専門知識と技術、科学技術の進展やグローバリゼーションに対応できる専門知識と技術を修得し、多職種とも連携できる看護専門職者としての能力を育成します。
 また、教育課程においては、本学の強みである“人の生きる力を創る幼児教育”と“人の生きる力の基本を創る『食と生活』の健康栄養学”の異分野融合による特色ある教育を目指します。
 1) 大学での学びの導入として、初年次セミナーを1年次において履修し、大学生活における学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚と総合的に“人”“生活”を捉え多元的なケアを担う基礎を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるように科目を配当します。
 2) 学園訓「親切」の心をこれまでの100年とこれからの100年をつなぐ役割を担い、その心を未来に橋渡しするという考え方を基盤として、「人間」「環境」「食」「福祉」「健康」「看護」の概念のもとに「看護学」を構築します。
 3) 医学・保健学・福祉学などの近接領域の知識や技術を身に付けることをねらいとし、「健康と食」「健康と心」「健康と支援」「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復促進」の5領域で体系化しています。この科目内では、本学の特色である『食と生活』に焦点を当てた、噛む(『食=噛む』)ことと脳の活性化や、噛む力を維持するための口腔ケアなども学ぶ授業展開とします。
 4) 健康栄養学科との連携を図るため、二段階で学科間連携科目を設置します。第一段階では「健康の基盤は栄養であること」を重視した基礎的な必修科目群を開講し、第二段階では臨床的観点から栄養学を学修するための学科間連携科目群を選択できるように環境を整えます。

2 教育課程の編成と特色

 1) セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより、学生は半期ごとに単位履修状況を見直すことが可能となり、GPA(Grade Point Average)を活用した学生指導を充実させることができます。

 2) 学修成果測定
  (1) ルーブリックによる学修成果の可視化。
  (2) 学修ポートフォリオによる学修成果の蓄積。
  (3) 年次で学科が必要と定めている教科目の修得結果が、学科の定める規準を満たし、3年次以降の教科目を履修する基礎レベルに達しているかを確認する進級基準を設けます。
  (4) 看護師が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技術に関する「卒業研究(発表・論文)」の講評。

 3) 学習環境
  (1) 看護師・保健師の国家試験受験資格取得に必要な科目配置を行います。
  (2) 授業担当者とクラス担任の緊密な連絡と情報交換により、きめ細かい指導を行います。
  (3) 授業以外における看護基礎技術のきめ細かい指導を行います。
  (4) 授業時間以外の基礎看護学実習室・成人看護学実習室の開放を行います。

(2)医療科学部

 本学部は、建学の精神であり学園訓である「親切」を根幹としており、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った力強き職能人としての女性を育成する」ことを目的としています。これを達成するため、第一に、学士力向上を目標として教養科目、外国語科目などを、健康科学部・家政学部・文学部と可能な限り共通科目として設け、幅広い視野で物事を捉えることができる豊かな人間性を育成します。第二に、リハビリテーションの専門的職業人として、多職種協働の理解を深め、さらにチーム医療の実践力を高めるために、健康科学部と医療科学部間及び、医療科学部2学科間において学部学科間共通科目を設けます。第三に、専門的知識と技術を幅広く身に付けるため、学年進行に合わせて専門基礎分野科目と2学科それぞれの専門科目を多く設置して、知識や技術を結び付けながら学修することが可能となるように、体系的に教育課程を編成します。

1. 理学療法学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーの達成に向け、幅広い視野で物事を捉え、高い倫理観、豊かな人間性を備えた保健医療福祉分野の専門職としての素養を磨き、併せて、保健医療福祉に関する十分な専門知識と技術を身に付け、多職種とも連携でき、対象者の障害予防及び健康増進に貢献できる理学療法士としての能力を育成します。
 1) 理学療法士として必要な高い倫理観と教養、豊かな人間性を養う科目を開講します。
 2) 科学的根拠に基づき、対象となる人々の障害予防と障害の改善を含めた健康増進に貢献できる、理学療法士に必要な専門的知識と技術、幅広い視野から物事を捉え実践できる能力を養う科目と専門性を学修できる科目を開講します。
 3) 多様化する病態や対象者のニーズに貢献できるようになるためには、主体性を発揮した学びが必須であり、理学療法についての理論と実践及び学修の統合を図る演習・実習系科目、及び研究関連の専門科目においてアクティブラーニングを取り入れて開講します。
 4) 他の職種と円滑な連携を図ったチーム医療に貢献できるように、コミュニケーションスキルと協調性を身に付けることは重要であるため、学生間の協力関係のもとで展開される演習系科目、実技系科目を開講します。

2 教育課程の編成と特色

1) セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより学生は半期ごとに単位履修状況を見直すことが可能になります。また、GPA(Grade Point Average)を活用して、教員による適切な学修支援を実施します。

2) 全学共通科目の設定と充実
 大学での学びの導入として初年次セミナーを1年次に配置して履修し、大学生活における学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるよう設置します。

3) 学部学科間共通科目の設定
  健康栄養学科と看護学科を有する健康科学部と連携し、多職種連携を見据えた理学療法士・作業療法士の養成教育が可能となる科目を配置します。また、理学療法学科と作業療法学科間では、健康増進とリハビリテーションや女子大学での学びの環境を生かし、女性特有の健康課題を学ぶ科目を開講します。

4) 専門科目群
 理学療法士養成課程として、知識と技術の一体的な専門教育実践を可能にするために以下の専門科目カテゴリーに区分するとともに、必修・選択の割合を適切に配置して系統的に編成します。
 (1)「専門基礎分野科目」(必修26科目)
  内訳:人体の構造と機能及び心身の発達(必修10科目)・疾病と障害の成り立ちと回復促進(必修11科目)・保健医療福祉とリハビリテーション(必修5科目)
 (2)「理学療法専門分野科目」(必修36科目、選択4科目)
  内訳:基礎理学療法学(必修5科目)・理学療法管理学(必修1科目)・理学療法評価学(必修7科目)・理学療法治療学(必修16科目、選択4科目)・地域理学療法学(必修2科目)・臨床実習(必修5科目)

5) 学修成果測定
 (1) ルーブリックによる学修成果の可視化を図ります。
 (2) 学修(e)ポートフォリオによる学修成果の蓄積を行います。
 (3) 年次ごとに、必修科目の修得等の進級基準を設けます。
 (4) 理学療法士が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文)」の講評を行います。

6)学習環境
 (1) 理学療法士の国家試験受験資格取得に必要な科目配置を行います。
 (2) クラス担任を中心に学科教員は授業担当者と緊密な連絡と情報交換により、きめ細かな指導を行います。
 (3) 授業以外にも理学療法技術のきめ細やかな指導を行います。

2. 作業療法学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーの達成に向け、幅広い視野で物事を捉え、高い倫理観、豊かな人間性を備えた保健医療福祉分野の専門職としての素養を磨き、併せて、保健医療福祉に関する十分な専門知識と技術を身に付け、多職種とも連携でき、対象者の障害予防及び健康増進に貢献できる作業療法士としての能力を育成します。
1) 作業療法士として必要な高い倫理観と教養、豊かな人間性養う科目を開講します。
2) 幅広い対象者の作業ニーズを捉え的確に評価し、障害予防と障害の改善を含めた健康増進に貢献できる作業療法士に必要な、科学的根拠に基づく専門的知識と技能を修得する科目を開講します。
3) 幅広い対象者の作業に対するニーズを捉え、的確な医療的支援ができる作業療法についての理論と実践及び学修の統合力を図る演習・実習系科目、及び研究関連の専門科目においてアクティブラーニングを取り入れて開講します。
4) 対象者への最善の支援に向けた多職種連携ができるようになるために、コミュニケーションスキルと協調性を身に付けることは重要であるため、学生間の協力関係のもとで展開される演習系科目、実技系科目を開講します。

2 教育課程の編成と特色

1) セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより学生は半期ごとに単位履修状況を見直すことが可能になります。また、GPA(Grade Point Average)を活用して、教員による適切な学修支援を実施します。

2) 全学共通科目の設定と充実
 大学での学びの導入として初年次セミナーを1年次において履修し、大学生活におけ る学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるよう設置します。

3) 学部学科間共通科目の設定
 健康栄養学科と看護学科を有する健康科学部と連携し、多職種連携を見据えた理学療法士・作業療法士の養成教育が可能となる科目を配置します。また、理学療法学科と作業療法学科間では、健康増進とリハビリテーションや女子大学での学びの環境を生かし、女性特有の健康課題を学ぶ科目を開講します。

4) 専門科目群
 作業療法士養成課程として、知識と技術の一体的な専門教育の実践を可能にするために以下の専門科目カテゴリーに区分するとともに、必修・選択の割合を適切に配置して系統的に編成します。
 (1)「専門基礎分野科目」(必修25科目、選択1科目)
   内訳:人体の構造と機能及び心身の発達(必修10科目)・疾病と障害の成り立ちと回復促進(必修11科目)・保健医療福祉とリハビリテーション(必修4科目、選択1科目)
 (2)「作業療法専門分野科目」(必修37科目、選択3科目)
  内訳:基礎作業療法学(必修6科目)・作業療法管理学(必修1科目)・作業療法評価学(必修7科目)・作業療法治療学(必修15科目、選択3科目)・地域作業療法学(必修3科目)・臨床実習(必修5科目)

5) 学修成果測定
 (1) ルーブリックによる学修成果の可視化を図ります。
 (2) 学修(e)ポートフォリオによる学修成果の蓄積を行います。
 (3) 年次ごとに、必修科目の修得等の進級基準を設けます。
 (4) 作業療法士が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文)」の講評を行います。

6) 学習環境
 (1) 作業療法士の国家試験受験資格取得に必要な科目配置を行います。
 (2) クラス担任を中心に学科教員は授業担当者と緊密な連絡と情報交換によりきめ細やかな指導を行います。
 (3) 授業以外にも作業療法技術のきめ細やかな指導を行います。

(3)家政学部

 家政学部は、建学の精神であり、学園の信条である「親切」を根幹としています。したがって、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを第一の目的としています。この目的を達成するため、学部全体(学士課程)では、女性として活きたコミュニケーション能力をもち、それぞれの専門職におけるリーダーとして社会貢献のできる人材を育てるための教育課程を編成します。まずは、学士力向上を目標とした教養科目、外国語科目などを他学部と共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成します。次に、家政学に関わる基礎科目を開設し、人間生活と環境の関係を科学的に追究することによって、快適な生活を送る能力や技術を身に付けることを目的とした専門科目を体系的に配置します。

生活環境学科

1 教育課程の編成目標

(1)住分野では、建築設計や建築計画などの領域を用意し、住環境における専門家として活躍できる能力を養います。
(2)衣分野では、人間に最も近い環境として被服を捉え、被服の材料から被服の製作・管理までの理論・技術をバランスよく習得し、アパレル業界のスペシャリストとして活躍できる能力を養います。
(3)食分野では、食品・栄養・調理を中心とした食に関する知識を習得し、外食産業界で活かせる感性、技術および企画力を身に付け、フードスペシャリストやフードコーディネーターとして活躍できる能力を養います。
(4)ビジネス・情報分野では、情報化に対応した知識と技術を習得し、賢い消費者であるとともに、女性のより一層の社会進出を促進するためのキャリア能力を育成し、生活に関わる諸問題の解決能力を養います。

2 教育課程の編成と特色

(1)セメスター制とGPA
 1. セメスター制を導入し、1年を前期、後期に分け、半期で完結する授業を行います。
 2. これにより学生は、半期ごとに時間割を見直すことが可能となり、受講の選択の幅が広がることで、さらに意欲的な学修機会(留学や研修など)の組込みが可能となります。
 3. GPA を活用して学生指導を適切に実施します。

(2)共通科目の設定・充実
 1. 学びの導入として、1年次に初年次セミナーと初年次演習を履修し、大学生活における学修の目標を見定めて専門科目を履修する目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。
 2.「人間形成」「一般教育」「外国語」「情報・表現」などのカテゴリーに分けた全学共通科目と家政学の基礎となる科目を配置します。

(3)履修モデルの具体化
 1.「建築・インテリア」「ファッション」「フード」「ビジネス・情報」そして「教職」の履修モデルを設け、カリキュラムマップ、カリキュラムツリーにより分かりやすく示しています。
 2. 住環境分野、衣環境分野、食環境分野、ビジネス・情報分野に関わる2つ以上の分野に強い人材育成が可能な科目配置を行います。
  ① 住居学に強く、二級建築士、一級建築士の受験資格取得を支援し、目標が達成できる科目配置
  ② 衣環境に強く、2級テキスタイルアドバイザー等の資格取得支援のための科目配置
  ③ 食環境に強く、フードスペシャリストやフードコーディネーターの資格取得支援のための科目配置
  ④ ビジネスや情報に強く、そのエキスパートとしての高い専門性と確かな技術の修得と専門資格取得支援のための科目設置
  ⑤ 家庭科教員(中学校・高等学校)となるための教職課程の設置と科目配置(オプション)

(4)専門科目群
 基礎科目は、建築・インテリア科目、ファッション・テキスタイル科目、栄養・フード科目、ビジネス・情報科目において、必修・選択別および講義・演習・実験・実習の授業形態別に設置しています。

3 学修成果測定

・ルーブリックによる学修成果の可視化
・学修(e)ポートフォリオによる学修成果の蓄積
・家政学および生活環境学全般に関わる学修達成度調査、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文・製作)」の公表

4 学修環境

学修成果を生み出すために以下のような学修環境を提供しています。
 ・産学官連携によるPBLなどのアクティブラーニングの実施
 ・異文化コミュニケーション(海外研修)
 ・少人数制を重視した教育(ゼミナールなど)
 ・演習・実験を通じ、内容の深い理解と体験
 ・スキル育成のための入門的な科目(初年次セミナー、初年次演習、情報、語学など)
 ・各分野の社会における体験と就職活動のための状況認識(体験型学習プログラム)
特に、理論から演習・実験という科目を通じて、内容の理解、体験、スキル獲得を行い、より高い技術を確実に身に付けることができます。また、3年次、4年次に「アカデミックスキルズ」「卒業研究」を連続履修して卒業論文(選択)を作成し、さらに、ディプロマポリシーに沿った資格取得支援プログラムも設けています。

(4)文学部

 文学部は、建学の精神であり、学園の信条である「親切」を根幹としています。したがって、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを目的としています。この目的を達成するため、第一に、学士力向上を目標として教養科目、外国語科目などを全学共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成しています。第二に、教育・保育の分野を中心とした豊かな専門知識に支えられ、時代の変化に対応できるコミュニケ-ション力に基づく優れた実践力と教育への深い見識を備えた職能人を育成するため、必要な専門科目を設け、それらが有機的連携を保ちつつ、体系的な教育課程を実現しています。学部全体では、コミュニケ-ション力を有し、教育や保育の分野において社会貢献できる人材を育てるための教育課程を編成しています。

児童教育学科

1 人材育成目標

 主体性と協調性、高いコミュニケーション力で創造的に課題解決に向き合える態度を有し、教育・保育の分野における豊かな専門知識や実践的技能に加え、豊かな人間性や社会性、高度な指導力や地域貢献力を備えた職能人(幼稚園教諭・小学校教諭・中学校教諭・保育士)を育成します。

2 教育課程の編成目標

(1)GPA
 GPAを活用して、学修成果を振り返りながら学生指導を行います。

(2)共通科目・入門的専門科目の設定・充実
 幅広い教養・コミュニケーション力の基盤を身に付けるために、「人間形成」「一般教育」「芸術」「外国語」「情報・表現」「体育・健康」のカテゴリーに分かれた全学共通科目を配置しています。大学生活における目標を見定めるとともに主体性と協調性を基盤とする課題解決力の基礎を身に付けるために、大学での学びの導入としての入門的専門科目(教育・保育基礎演習)を1年次に配置しています。

(3)履修科目群の具体化

 下記6領域において理論と実践を関連させながら高度な専門性を養うため基礎から専門に至る科目を体系的に配しており、カリキュラムマップによって教育課程の体系性、科目間の関連を分かりやすく示しています。
  ① 自己の教育観・保育観を形成する上で必要な教育の基礎理論になる科目、自ら課題を発見し、問題の解決方法を創造的に探求する能力を開発する演習科目、および保育の本質・目的に関わる科目の配置
  ② 教育と保育の理論と内容に関する科目、教育学・心理学分野を中心に教育の理論面を幅広く学ぶ科目、幼稚園の領域に関する専門的事項を学ぶ科目、保育の対象を理解するための科目の配置
  ③ 教育と保育の実践を支える科目、小学校における各教科目の教育法・指導法に関する科目、保育の内容・方法に関する科目の配置
  ④ 中学校における国語科の教育法・指導法および理論と内容に関する科目、幼稚園・小学校・保育所における国語教育に対応できる科目の配置
  ⑤ 教育実習およびその他の社会での教育活動を奨励する科目の配置
  ⑥ 小学校における外国語および外国語活動、幼稚園・中学校・保育所における国際理解教育に対応できる科目の配置

(4) 専門科目群

 ・ 教育と保育の基礎理論になる科目(必修3科目、選択20科目 : 講義17科目、演習6科目)
 ・ 教育と保育の理論と内容に関する科目(選択50科目 : 講義 27科目、演習23科目)
 ・ 教育と保育の実践を支える科目(選択29科目 : 演習29科目)
 ・ 国語教育を支える科目(選択26科目 : 講義22科目、演習4科目)
 ・ 実地教育に関わる科目(選択28科目 : 講義5科目、演習12科目、実習11科目)
 ・ 初等英語教育を支える科目(選択5科目 : 講義1科目、演習2科目、実習2科目)

3 学修成果測定

 ・ ルーブリックを用いたパフォーマンス評価による学習成果の可視化
 ・GPAおよび単位取得状況による学修成果の達成状況の確認
 ・ 学修ポートフォリオおよび教職履修カルテによる学修成果の蓄積と確認
 ・ 保育・教育に関わる専門知識・技能に関する卒業論文(論文・作品製作・演奏等)の審査

4 学修環境

学修成果を生み出すために以下のような学習環境を提供します。
 ・ 実習、プレゼンテーション、プロジェクト学習(PBL)、ディベートなどのアクティブラーニングの実施
 ・ 海外スクールインターンシップ
 ・ 少人数教育を重視した教育(ゼミナール)
 ・ 演習を通じた内容の深い理解・体験
 ・ 基礎スキル育成のための入門的な科目(教育・保育基礎演習、情報、日本語、外国語)
特に、講義・演習・実習という科目を通じて、理論と実践を有機的に関連させながら、内容への理解を深めるとともに高い実践力を獲得させ、高度な専門性を身に付けさせます。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

名古屋女子大学大学院

(1)生活学研究科

 生活学研究科の教育目的を理解し、取得しようとする学位に関わる関連領域を含めた高度な専門性を身に付け、自身の目的をもって研究開発能力を会得することに意欲ある者を求めます。

食物栄養学専攻 [修士課程]

 「食と健康」に関する高度な専門知識を得て、自身の目的をもって研究開発に努力し、意欲ある者を広く求めます。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

 本学は、長年にわたり学園訓「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきています。これらの教育目的を達成するため、健康科学部は、健康栄養学科および看護学科の2学科を設置し、人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に食領域、そして看護領域から貢献できる知識と技術を身に付けられるよう教育しています。健康栄養学科では、人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療について食領域の立場から追究し、科学的根拠に基づいて実践できる専門知識や技能を有する管理栄養士を育成しています。看護学科では、『人』『いのち』『健康』『生活』『看護』に関心をもち、生命の尊厳や人の価値観を理解し、人を尊重できる「感性と倫理観をもつ人間力」と、科学的根拠に基づき、関連学術分野との連携・融合した実践ができる「的確な看護実践力」を育成しています。
 両学科とも、自立した女性であり、同時に、学科のもつ専門的職業人として社会貢献をしたいと願う人材を求めています。

1. 健康栄養学科

 1 教育目的・人材育成目標  人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に対し、医療職と連携し、食の領域から寄与し、科学的根拠に基づいた実践ができる専門知識と技能、特に医療系職能を身に付け社会貢献したい者を求め、4年間の学修の成果として管理栄養士の資格を有し、その分野で活躍できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像  1) 知識・技能:食物や栄養に関する知識や技能の基礎として、高等学校での学習科目のうち化学や生物を中心に幅広く履修し十分な基礎学力を持つ者
  2) 思考・判断・表現:人の意見を聞き正確に理解し、自分の意見や考えを的確に表現し伝えることができる者
  3) 主体性・多様性・協働性:食物や栄養に関する事柄に関心を持ち、人々の健康増進や疾病予防について専門知識を身に付け社会貢献できるコミュニケーション能力を高めることを目指す者。4年間の学修の成果として管理栄養士の資格を得て、管理栄養士や栄養教諭など専門を生かした職業を目指す者

2. 看護学科

 1 教育目的・人材育成目標
  学園訓「親切」の下、『人』『いのち』『健康』『生活』『看護』に関心をもち、生命の尊厳や人の価値観を理解し、人を尊重できる「感性と倫理観をもつ人間力」と、科学的根拠に基づき、関連学術分野との連携に融合した実践ができる「的確な看護実践力」を持った看護専門職者を育成します。したがって、本学の建学の精神『親切』ならびに本学の教育理念を理解し、看護の実践者・研究者・教育者として、社会に貢献できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像
  1) 看護学に関する知識や技術の基礎として、高等学校の学習科目のうち化学や生物を中心として幅広く履修し、看護学を学ぶための高等学校卒業レベルの基礎学力を持つ者
  2) 人の意見を聞き正確に理解し、自分の意見や考えを的確に表現できる者
  3) 看護学に関する事柄に関心を持ち続け、他者を理解し、協調する姿勢を身に付け、社会貢献できるコミュニケーション能力を高めることを目指す者
  4) 4年間の学修の成果を実践し、看護師、保健師、助産師など専門を生かした職業を目指す者
  5) 人を取り巻く様々な現象に疑問をもち、主体的に学ぶ姿勢をもっている者

(2)医療科学部

 本学は、長年にわたり学園訓「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性の育成を教育目的としてきています。これらの教育目的を達成するため、医療科学部は、保健・医療・福祉分野において、地域住民の生命と健康を守り、かつ、生涯にわたって主体的に自己研鑽できる女性の理学療法士と作業療法士を育成します。両学科とも、学科のもつ専門的職業人として社会貢献をしたいと願う人材を求めています。

1. 理学療法学科

 1 教育目的・人材育成目標
  高い倫理観と教養を身に付けた力強い職能人の理学療法士として「心身機能・身体構造、活動と参加」の障害や背景因子を含む生活障害を有している対象者に対し、科学的根拠に基づく理学療法を用いて、障害予防と障害の改善を含む健康増進を目指した支援を実践し、社会に貢献できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像
  1) 対象者から信頼される共感的な態度、誠実さ、ともに歩んでいくという思いを持つ者
  2) 健康及び障害の予防の大切さに興味を持ち、学びを深めたいと思う者
  3) 保健医療福祉のチームの一員として、協調性を持ち責任ある行動が取れる者
  4) 真実を追究する探究心を持ち、生涯にわたり自己研鑽する姿勢のある者
  5) 高校までの学びの基本的知識を備え、理学療法の専門性を追求する意欲のある者

2. 作業療法学科

 1 教育目的・人材育成目標
  高い倫理観と教養を身に付けた力強い職能人の作業療法士として、常に専門的な知識と技術を高める自己研鑽を惜しまず「心身機能・身体構造、活動と参加」の障害や背景因子を含む生活障害を有している対象者に対し、作業療法を用いて障害予防と障害の改善を含む健康増進を目指した支援を実践し、対象者のwell-beingを図る視点で生活の質の向上に社会貢献できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像
  1) 豊かな感受性と人を思いやる心を持ち、人のつらさや喜びに共感できる者
  2) 自分の意思を伝え、他者の考えに耳を傾け、協調できる者
  3) 常に探求心をもち、主体的に学び続けられる者
  4) 作業療法の学びに必要な基礎的学力を有し、入学後も積極的に学ぶ意思のある者
  5) 自立した職能人として社会に貢献するため、自己研鑽できる者

(3)家政学部

 名古屋女子大学は、長年にわたり学園の信条である「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきています。これらの教育目的を達成するため、家政学部は、日常生活を総合的に捉え、学科が示す、衣・食・住等の家政学全般に関わる専門知識や技術が身に付けられるよう、そして、自立した女性であり、同時に、専門的職業人として社会貢献をしたいと願う人材を求めています。

生活環境学科

 1 教育目的・人材育成目標
  循環型社会における生活のあり方を探究し、衣・食・住・ビジネス・情報環境に関する専門知識や技術を有する人材の育成を行っています。
  (1)住分野では、住環境における専門家として活躍できる人材
  (2)衣分野では、人間に最も近い環境として被服を捉え、アパレル業界等のスペシャリストとして活躍できる人材
  (3)食分野では外食産業界等で活かせる感性、技術および企画力を身に付けたフードコーディネーターやフードスペシャリストとして活躍できる人材
  (4)ビジネス・情報分野では、金融・一般企業で活かせる簿記能力と情報処理能力を身に付けたキャリアウーマンやファイナンシャルプランニング技能士として活躍できる人材
  (5)家政学全般に関わる知識や技術を備えた中学校・高等学校の家庭科教員として活躍できる人材

 2 求める学生像
  (1)知識・技能:家政学は幅広い知識を基礎としているため、高等学校では英語、国語、社会、数学、理科など多様な科目を幅広く履修した十分な基礎学力をもつ者
  (2)思考力・判断力・表現力:物事を多面的に捉え、人の意見を正確に理解し、自らの意見を持ち、自分の考えを的確に表現し、伝えることができる者
  (3)主体性・多様性・協働性:循環型社会における生活のあり方、住環境、衣環境、食環境、ビジネスや情報環境を理解することに意欲や関心を持つ者、家政学全般に関わる専門知識や技術(技能)を身に付け、家庭科教員を目指す者

(4)文学部

 名古屋女子大学は、長年にわたり学園の信条である「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきている。これらの教育目的を達成するため、文学部は児童教育学科を設置し、教育・保育の分野における専門知識や実践力が身に付けられるよう教育している。豊かな人間性や社会性を基盤としたコミュニケーション力を活かし、教育や保育の分野における深い専門的見識と時代の変化に対応できる優れた実践力を身に付けたい人材を求めています。

児童教育学科

 1 教育目的・人材育成目標
  子どもに関わる社会的・教育的・保育的背景を広く学び、教育・保育の理論と時代の変化に対応できるコミュニケーション力や実践力を身に付け、高い教養と専門性をもって、社会に貢献できる専門的職能人としての教育者・保育者(幼稚園教諭・小学校教諭・中学校教諭・保育士)の育成を目的としています。教育・保育に関わる専門的な知識や技能に加えて、豊かな人間性や社会性を身に付け、高度な指導力や地域貢献力を備えた教育者・保育者を育成します。

 2 求める学生像
  ① 知識・技能:高等学校での授業科目を幅広く履修し、教育と保育の領域における専門知識や技能の基盤となる基礎学力を持つ人
  ② 思考力・判断力・表現力:柔軟で多面的・論理的な思考に基づく確かな判断力を備え、自らの意見を適確に伝えるコミュニケーション力を有する人
  ③ 主体性・多様性・協働性:教育・保育の分野に深い関心を持ち、多様な他者と協働しながら主体的に行動できる教育者・保育者を目指す人

アセスメントポリシー(大学)


名古屋女子大学では、ディプロマ、カリキュラム、アドミッションの3つのポリシーに基づき、機関レベル、学部・学科レベル、科目レベルの3つの段階で学修成果を検証するための方針を定める。
   1.機関レベル
     学生の志望進路(就職率、資格・免許を活かした専門領域へ就業率及び進学率等)から大学の教育目的やDPの達成状況を検証する。
     方法:資格・免許取得状況、通算GPA、就職率/進学率、GPSアカデミック※、学修行動卒業時アンケート卒業生アンケート等

   2.学部・学科レベル
     学部・学科の所定の教育課程における資格・免許の取得状況、卒業要件達成状況(単位取得状況・GPA)から教育課程全体を通した学修成果の達成状況を検証する。また、学年・クラスごとの
     単位取得率・成績分布の状況から、学士力におけるジェネリックスキルズや態度・志向性についての獲得状況を学修成果として検証する。
     方法:学部:学修ポートフォリオ、GPA、資格免許取得状況、単位取得状況、GPSアカデミック※、学修到達度・満足度入学前教育(アンケート)
     (家政学部)生活環境学科:PBL実施状況、資格免許取得対策状況、教職履修カルテ等
     (健康科学部)健康栄養学科:基礎学力判定テスト(生物・化学)、管理栄養士国家試験対策状況、模擬試験、200問総合試験、オープンカレッジ受講状況、管理栄養士国家試験受験・合格者数等
            看護学科:留年者数(留年率)、模擬試験結果、看護技術習得度等
     (文学部)児童教育学科:教職履修カルテ、教員採用試験・公務員試験対策および受験・合否、統一基礎学力試験等

   3.科目レベル
     シラバスで提示された授業等科目の学修目標に対する評価(ルーブリック等)、学生による授業評価アンケート等の結果から、科目ごとの学修成果の達成状況を検証する。
     方法:総括的評価ルーブリック、成績評価、学修ポートフォリオ、授業評価アンケート

   (通常書体文字は直接評価、斜体文字は間接評価を示す。 ただし、※印は直接・間接の両方を含む)

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)(令和4年度入学者用)

名古屋女子大学大学院

(1)生活学研究科

 生活学研究科の規定単位を修得し、それぞれの学問分野における深い研究能力と専門知識や技術が身に付き、かつ、修士論文の審査及び試験に合格した者に、学位(修士)を授与します。

食物栄養学専攻 [修士課程]

 食物学および栄養学の専門領域における応用能力、深い研究能力と幅広い周辺科学を含めた専門知識や技術が身に付き、成果として、修士論文の審査に合格した者に、修士(食物栄養学)の学位を授与します。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

 健康科学部のディプロマポリシーは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されます。学位授与の規定は、2学科が定める所定の単位を修得し、学士力、専門職能を身に付け、女性のもつ能力を活かした専門的職業人としての使命感や責任感が持てる者であるかが重要となります。さらに、多世代にわたる対人関係力を身に付け、社会の一員として適切な行動ができている者に学位を授与します。

1.健康栄養学科

 健康の維持増進のための栄養的手段がどの様に健康に役立つかを学び、管理栄養士業務が人を対象とした業務であることを理解し、心理学的スキルを含めた健康および栄養についての理論的、実践的専門知識・技能を身に付け、学科の教育課程に定める単位を修め、次の資質能力を備えた学生に卒業を認定し、学士(健康栄養学)の学位を授与します。
 具体的到達目標を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで示します。
 1) 知識・技能:食物学や栄養学を中心に幅広く学修し、管理栄養士に必要な基礎知識と応用力を身につけていること。
  ・食物や栄養、病態について科学的根拠に基づく正しい知識・技能を習得し、医療、介護、福祉、保健、教育等の場において、適切な栄養管理、栄養指導を行うことができる。
  ・咀嚼、嚥下、口腔健康管理に関する知識を習得し、さまざまな対象者における口腔健康管理や高齢者における嚥下リハビリ指導を行うことができる。
  ・生命と人間の尊厳、倫理観、博愛などの医療人として必要な理念を理解し、対象者の人格を尊重して良心と愛情をもって接することができる。

 2) 思考・判断・表現:食物や栄養に関する事柄について、問題点を把握し解決するための思考力と判断力を身につけ、さまざまな対象者の意見を聞き、それに対する自分の考えや知識を正確に伝えることができる表現力があること。
  ・対象者の身体状況を正確に把握し、適切な栄養管理、栄養指導のプランを計画できる。
  ・対象者にヒトの摂食・嚥下に関する機能の理解を促し、口から食べる支援の実施のために、個々に必要な口腔健康管理や食事指導を計画して支援することができる。
  ・対象者から情報を引き出すとともに適切なアドバイスを分かりやすく伝えるコミュニケーション能力を身に付けている。

 3) 主体性・多様性・協働性:管理栄養士養成課程での学修を基に、常に研鑽を積み、新たな問題や課題に対して積極的に取り組み、責任ある行動や言動ができること。
  ・複雑化した健康問題に対して、多様な角度から情報を収集、分析し、自ら行動して問題を解決しようとする実行力を持っている。
  ・「医療施設におけるチーム医療」や「在宅医療における多職種連携」で協働する医師や看護師などの他の専門職との相互理解に主体的に取り組むことができる。

2.看護学科

 本学科所定のカリキュラムを修了するとともに、以下の資質を身につけた学生に卒業を認定し、学士(看護学)を授与します。
 1) 知識・技術
  看護に必要な基礎的知識を身につけ、看護分野における専門的知識・技術を広く学修することができる。
  ・看護について科学的根拠に基づく正しい知識・技術を修得し、保健・医療・福祉・教育等の場において、それらの知識・技術を活かすことができる。
  ・豊かな人間性をもち、医療専門職者に必要とされる「人間および生命の尊厳」に関する知識・技術を修得することができる。
 2) 思考・判断・表現
  科学的思考力のもと、効果的に看護を実践するため、人々の健康に関する課題を把握し、問題を解決するための思考力と判断力を身につけ、自分の考えを表現する能力を身につけることができる。
  ・看護の対象となる人を全人的にとらえ、科学的・論理的思考に基づいて判断し、人々の健康に関する課題を解決することができる。
  ・自己理解を深め、基本的な表現力を獲得し、他者とのコミュニケーションを図ることができる。
 3) 主体性・多様性・協働性
  保健・医療・福祉・看護に関する総合的な視野をもち、専門的知識や技術を獲得するために主体的に学修を続け、多面的な観点から問題に取り組み、保健医療チームの中で協働することができる。
  ・地域的・国際的動向に関心をもって学修を続け、保健・医療・福祉・看護の課題に対して主体的に取り組むことができる。
  ・複雑化した健康問題に対して、多様な角度から情報を収集・分析し、多面的な観点から健康問題を解決できる。
  ・保健・医療チームの中で多職種と協働的にコミュニケーションをとり、専門職として責任ある行動がとれる。

(2)医療科学部

 医療科学部のディプロマポリシーは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されます。学位授与の規程は、2学科が定める所定の単位を修得し、学士力、専門職能を身に付け、女性の持つ能力を活かした専門的職業人としての使命感や責任感が持てる者であることが重要となります。さらに、多世代にわたる対人関係力を身に付け、社会の一員として適切な行動ができている者に学位を授与します。

1.理学療法学科

 理学療法学科では、学科の教育課程に定める単位を修め、理学療法の専門知識、技術を修得し、科学的根拠に基づく治療のできる理学療法士として、健康増進、障害の予防に貢献できる能力を備えた以下の学生に卒業を認定し、学士(理学療法学)の学位を授与します。その到達目標を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで示します。
 1)「知識・技能」
  ・科学的根拠に基づく医学的専門知識を有し、多様な病態やニーズのある対象者に向けた、健康増進、障害の予防に対する理学療法を実践できること。
 2)「思考・判断・表現」
  ・高い倫理観と教養をもち、親切、優しさを持つ豊かな人間性を有していること。
 3)「主体性・多様性・協働性」
 ・多様化する社会に貢献できるよう、常に自己を省み主体的に自己研鑽できること。
 ・保健医療福祉のシステムの中で、他の職種と連携を図ることができるコミュニケーションスキルや協調性を有していること。

2.作業療法学科

 作業療法学科では、学科の教育課程に定める単位を修め、作業療法の専門知識、技術を修得し、対象者の作業ニーズを捉えられる作業療法士を目指し、健康増進、疾病と障害の予防に貢献できる能力を備えた以下の学生に卒業を認定し、学士(作業療法学)の学位を授与します。その到達目標を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで示します。
 1)「知識・技能」
  ・科学的根拠に基づく専門知識と技能を有し、幅広い対象者の作業に対するニーズを捉え、健康増進、疾病と障害の予防に対する作業療法を実践できること。
 2)「思考・判断・表現」
  ・高い倫理観と教養をもち、親切、優しさを持つ豊かな人間性を有していること。
 3)「主体性・多様性・協働性」
  ・人々の健康増進に貢献できるよう、自己の成長のために主体的に自己研鑽できること。
  ・保健医療福祉等の他職種と連携し得るコミュニケーションスキルや協調性を有していること。

(3)家政学部

 家政学部のディプロマポリシーは、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されます。学位授与の規定は、学科が定める所定の単位を修得し、学士力、専門職能を身に付け、女性のもつ能力を活かした専門的職業人としての使命感や責任感が持てる人であることが重要となります。さらに、多世代にわたる対人関係力を身に付け、社会の一員として適切な行動ができている者に学位を授与します。

1. 生活環境学科

 1 達成目標
  住環境、衣環境、食環境等とビジネスや情報等の知識や技術を習得しており、本学特有で伝統的な“生活科学・環境”に関する基本的思考力を身に付け、学問的に発展させ、その成果を社会に活かすことのできる人材となることを達成目標としています。

 2 学修成果
  「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・知識・技能:生活をとりまく住・衣・食とビジネス・情報に関する環境の本質を理解できるような生活環境学に関する知識や技能を身に付けている。
  ・思考力・判断力・表現力:生活環境に関する問題を把握し、解決するための思考力と判断力を身に付け、生活環境に関する自分自身の考えを他の人々にもうまく伝えることができる表現力がある。
  ・主体性・多様性・協働性:自分の知識や技術を信じ、主体的に探究し続けることができる能力、そして、必要な使命感や責任感を持ち、自ら成長しようとする姿勢および態度を身に付けている。

(4)文学部

 文学部のディプロマポリシーは、「知識・理解」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されています。学科が定める所定の単位を取得し、教育・保育の分野における専門性、学士力、豊かな人間性や社会性、及び実践的コミュニケ-ション力を備え、教育や保育の分野において社会で貢献できる資質を身に付けた者に、学位を授与します。

1.児童教育学科

 1 達成目標
  子どもにかかわる社会的・教育的背景を広く学び、コミュニケーション能力や教育の理論と時代の変化に対応できる実践力を身に付け、教育者(幼稚園教諭・小学校教諭・中学校教諭・保育士)として社会に貢献できる人材となること。
 2 学修成果
 「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・教育と保育の理論に関わる知識および子どもの成長を支援する実践力を身に付けていること。
  ・主体性および協調性、協働の基盤となるコミュニケーション能力、自らの成長に創造的に向き合う態度が身に付いていること。

【1】児童教育学科 児童教育学専攻

 ① 達成目標
 教育・保育に関わる専門的知識や技能、高い教養に裏打ちされた豊かな人間性や社会性、英語指導力を含む高度な指導力を備えた人材となること。
 ② 学修成果
 「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・教育と保育の理論に関わる知識および豊かな人間性に支えられた実践的指導力を身に付けていること。
  ・自分の意見を大切にしながら互いに協同して課題解決を導く力を身に付けていること。

【2】児童教育学科 幼児保育学専攻

 ① 達成目標
 子どもの成長にかかわる専門的知識や実践的技能を備え、乳幼児の保育と地域の子育て環境作りをサポートできる高度な指導力を備えた人材となること。
 ② 学修成果
 「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・乳幼児期の保育・教育に関わる知識・実践力および家庭、地域の子育て環境づくりにおいて専門的知識を発揮できる力を身に付けていること。
  ・主体性や協調性を大切にしながら課題解決に向けて創造的に向き合う態度を身に付けていること。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)(令和4年度入学者用)

名古屋女子大学院

(1)生活学研究科

 生活学研究科は、幅広い生活学の分野に基礎を置いた生活環境や食物栄養学に関連した学問領域における深い研究能力と専門知識や技術が習得できるよう教育課程を編成します。

食物栄養学専攻 [修士課程]

 人間栄養学の立場から、食物学および栄養学の専門領域における応用能力と周辺科学を幅広く習得するカリキュラムを編成し、「食と健康」領域を科学的、総合的、創造的に探求します。さらに、食生活に関連した領域の実践活動を通して豊かな人間性を育み、21世紀社会に貢献できるスペシャリストを育成します。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

 本学部は、建学の精神であり学園訓である「親切」を根幹としており、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った力強き職能人としての女性を育成する」ことを目的に、これを達成するため、第一に、学士力向上を目標として教養科目、外国語科目などを家政学部・文学部と可能な限り共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成します。第二に、2学科それぞれに多くの専門科目を開設し、有機的連携を保ちつつ、体系的な教育課程を実現します。健康栄養学科においては、将来管理栄養士として活躍できる人材を養成するために必要な専門科目を多く設け国家試験合格を支援しています。看護学科においては、健康科学についての基本的な認識を土台として、看護の職務を遂行する上で必要となる専門的な知識と技術の修得のための専門科目を多く設置しています。学部全体(学士課程)では、女性として活きたコミュニケーション能力をもち、専門職域のリーダーとして社会貢献のできる人材を育てるための教育課程を編成しています。

1. 健康栄養学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーの達成に向け、栄養学の領域はもとより、特に、医療系職能育成における専門知識と技術、科学技術の進展やグローバリゼーションに対応できる専門知識と技術を習得し、看護医療職とも連携できる管理栄養士としての能力を育成します。

2 教育課程の編成と特色

 1)セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより、学生は半期ごとに単位履修状況を見直し、管理栄養士受験資格や栄養教諭資格などの取得可能性について確認できます。また、GPA(Grade Point Average)を活用して学生指導を充実させます。
 2) 全学共通科目の設定と充実
  大学での学びの導入として、初年次セミナーを1年次において履修し、大学生活における学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるよう設置します。
 3) 専門科目群
  管理栄養士養成課程として、理論と実践の一体的な専門教育をめざしたカリキュラム編成を行い、必修・選択等の割合を適切に配置し系統的に編成します。なお、看護学科との連携のもと学科間連携科目を設置します。
 4) 学修成果測定
  (1) ルーブリックによる学修成果の可視化
  (2) 学修ポートフォリオによる学修成果の蓄積
  (3) 管理栄養士が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する卒業研究(発表・論文)の講評
 5) 学習環境
  (1) 管理栄養士の資格取得に必要な科目配置を行います。
  (2) 管理栄養士の資格取得に必要な学修の統合のための科目「健康栄養学総合演習」を設置します。
  (3) 総合学修のための自習室を準備します。

2. 看護学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーに掲げた目標の達成に向け、看護学の領域はもとより、特に、医療系職能育成における専門知識と技術、科学技術の進展やグローバリゼーションに対応できる専門知識と技術を習得し、多職種とも連携できる看護選職者としての能力を育成します。
 また、教育課程においては、本学の強みである“人の生きる力を創る幼児教育”と“人の生きる力の基本を創る『食と生活』の健康栄養学”の異分野融合による特色ある教育を目指します。
 1) 大学での学びの導入として、初年次セミナーを1年次において履修し、大学生活における学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚と総合的に“人”“生活”を捉え多元的なケアを担う基礎を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるように科目を配当します。
 2) 学園訓「親切」の心をこれまでの100年とこれからの100年をつなぐ役割を担い、その心を未来に橋渡しするという考え方を基盤として、「人間」「環境」「食」「福祉」「健康」「看護」の概念のもとに「看護学」を構築します。
 3) 医学・保健学・福祉学などの近接領域の知識や技術を身に付けることをねらいとし、「健康と食」「健康と心」「健康と支援」「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復促進」の5領域で体系化しています。この科目内では、本学の特色である『食と生活』に焦点を当てた、噛む(『食=噛む』)ことと脳の活性化や、噛む力を維持するための口腔ケアなども学ぶ授業展開とします。
 4) 健康栄養学科との連携を図るため、二段階で学科間連携科目を設置します。第一段階では「健康の基盤は栄養であること」を重視した基礎的な必修科目群を開講し、第二段階では臨床的観点から栄養学を学修するための学科間連携科目群を選択できるように環境を整えます。

2 教育課程の編成と特色

 1) セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより、学生は半期ごとに単位履修状況を見直すことが可能となり、GPA(Grade Point Average)を活用した学生指導を充実させることができます。

 2) 学修成果測定
  (1) ルーブリックによる学修成果の可視化。
  (2) 学修ポートフォリオによる学修成果の蓄積。
  (3) 年次で学科が必要と定めている教科目の修得結果が、学科の定める規準を満たし、3年次以降の教科目を履修する基礎レベルに達しているかを確認する進級基準を設けます。
  (4) 看護師が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文)」の講評。

 3) 学習環境
  (1) 看護師・保健師の国家試験受験資格取得に必要な科目配置を行います。
  (2) 授業担当者とクラス担任の緊密な連絡と情報交換により、きめ細かい指導を行います。
  (3) 授業以外における看護基礎技術のきめ細かい指導を行います。
  (4) 授業時間以外の基礎看護学実習室・成人看護学実習室の開放を行います。

(2)医療科学部

 本学部は、建学の精神であり学園訓である「親切」を根幹としており、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った力強き職能人としての女性を育成する」ことを目的としています。これを達成するため、第一に、学士力向上を目標として教養科目、外国語科目などを、健康科学部・家政学部・文学部と可能な限り共通科目として設け、幅広い視野で物事を捉えることができる豊かな人間性を育成します。第二に、リハビリテーションの専門的職業人として、多職種協働の理解を深め、さらにチーム医療の実践力を高めるために、健康科学部と医療科学部間及び、医療科学部2学科間において学部学科間共通科目を設けます。第三に、専門的知識と技術を幅広く身に付けるため、学年進行に合わせて専門基礎分野科目と2学科それぞれの専門科目を多く設置して、知識や技術を結び付けながら学修することが可能となるように、体系的に教育課程を編成します。

1. 理学療法学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーの達成に向け、幅広い視野で物事を捉え、高い倫理観、豊かな人間性を備えた保健医療福祉分野の専門職としての素養を磨き、併せて、保健医療福祉に関する十分な専門知識と技術を身に付け、多職種とも連携でき、対象者の障害予防及び健康増進に貢献できる理学療法士としての能力を育成します。
 1) 理学療法士として必要な高い倫理観と教養、豊かな人間性を養う科目を開講します。
 2) 科学的根拠に基づき、対象となる人々の障害予防と障害の改善を含めた健康増進に貢献できる、理学療法士に必要な専門的知識と技術、幅広い視野から物事を捉え実践できる能力を養う科目と専門性を学修できる科目を開講します。
 3) 多様化する病態や対象者のニーズに貢献できるようになるためには、主体性を発揮した学びが必須であり、理学療法についての理論と実践及び学修の統合を図る演習・実習系科目、及び研究関連の専門科目においてアクティブラーニングを取り入れて開講します。
 4) 他の職種と円滑な連携を図ったチーム医療に貢献できるように、コミュニケーションスキルと協調性を身に付けることは重要であるため、学生間の協力関係のもとで展開される演習系科目、実技系科目を開講します。

2 教育課程の編成と特色

1) セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより学生は半期ごとに単位履修状況を見直すことが可能になります。また、GPA(Grade Point Average)を活用して、教員による適切な学修支援を実施します。

2) 全学共通科目の設定と充実
 大学での学びの導入として初年次セミナーを1年次に配置して履修し、大学生活における学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるよう設置します。

3) 学部学科間共通科目の設定
  健康栄養学科と看護学科を有する健康科学部と連携し、多職種連携を見据えた理学療法士・作業療法士の養成教育が可能となる科目を配置します。また、理学療法学科と作業療法学科間では、健康増進とリハビリテーションや女子大学での学びの環境を生かし、女性特有の健康課題を学ぶ科目を開講します。

4) 専門科目群
 理学療法士養成課程として、知識と技術の一体的な専門教育実践を可能にするために以下の専門科目カテゴリーに区分するとともに、必修・選択の割合を適切に配置して系統的に編成します。
 (1)「専門基礎分野科目」(必修26科目)
  内訳:人体の構造と機能及び心身の発達(必修10科目)・疾病と障害の成り立ちと回復促進(必修11科目)・保健医療福祉とリハビリテーション(必修5科目)
 (2)「理学療法専門分野科目」(必修36科目、選択4科目)
  内訳:基礎理学療法学(必修5科目)・理学療法管理学(必修1科目)・理学療法評価学(必修7科目)・理学療法治療学(必修16科目、選択4科目)・地域理学療法学(必修2科目)・臨床実習(必修5科目)

5) 学修成果測定
 (1) ルーブリックによる学修成果の可視化を図ります。
 (2) 学修(e)ポートフォリオによる学修成果の蓄積を行います。
 (3) 年次ごとに、必修科目の修得等の進級基準を設けます。
 (4) 理学療法士が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文)」の講評を行います。

6)学習環境
 (1) 理学療法士の国家試験受験資格取得に必要な科目配置を行います。
 (2) クラス担任を中心に学科教員は授業担当者と緊密な連絡と情報交換により、きめ細かな指導を行います。
 (3) 授業以外にも理学療法技術のきめ細やかな指導を行います。

2. 作業療法学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーの達成に向け、幅広い視野で物事を捉え、高い倫理観、豊かな人間性を備えた保健医療福祉分野の専門職としての素養を磨き、併せて、保健医療福祉に関する十分な専門知識と技術を身に付け、多職種とも連携でき、対象者の障害予防及び健康増進に貢献できる作業療法士としての能力を育成します。
1) 作業療法士として必要な高い倫理観と教養、豊かな人間性養う科目を開講します。
2) 幅広い対象者の作業ニーズを捉え的確に評価し、障害予防と障害の改善を含めた健康増進に貢献できる作業療法士に必要な、科学的根拠に基づく専門的知識と技能を修得する科目を開講します。
3) 幅広い対象者の作業に対するニーズを捉え、的確な医療的支援ができる作業療法についての理論と実践及び学修の統合力を図る演習・実習系科目、及び研究関連の専門科目においてアクティブラーニングを取り入れて開講します。
4) 対象者への最善の支援に向けた多職種連携ができるようになるために、コミュニケーションスキルと協調性を身に付けることは重要であるため、学生間の協力関係のもとで展開される演習系科目、実技系科目を開講します。

2 教育課程の編成と特色

1) セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより学生は半期ごとに単位履修状況を見直すことが可能になります。また、GPA(Grade Point Average)を活用して、教員による適切な学修支援を実施します。

2) 全学共通科目の設定と充実
 大学での学びの導入として初年次セミナーを1年次において履修し、大学生活におけ る学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるよう設置します。

3) 学部学科間共通科目の設定
 健康栄養学科と看護学科を有する健康科学部と連携し、多職種連携を見据えた理学療法士・作業療法士の養成教育が可能となる科目を配置します。また、理学療法学科と作業療法学科間では、健康増進とリハビリテーションや女子大学での学びの環境を生かし、女性特有の健康課題を学ぶ科目を開講します。

4) 専門科目群
 作業療法士養成課程として、知識と技術の一体的な専門教育の実践を可能にするために以下の専門科目カテゴリーに区分するとともに、必修・選択の割合を適切に配置して系統的に編成します。
 (1)「専門基礎分野科目」(必修25科目、選択1科目)
   内訳:人体の構造と機能及び心身の発達(必修10科目)・疾病と障害の成り立ちと回復促進(必修11科目)・保健医療福祉とリハビリテーション(必修4科目、選択1科目)
 (2)「作業療法専門分野科目」(必修37科目、選択3科目)
  内訳:基礎作業療法学(必修6科目)・作業療法管理学(必修1科目)・作業療法評価学(必修7科目)・作業療法治療学(必修15科目、選択3科目)・地域作業療法学(必修3科目)・臨床実習(必修5科目)

5) 学修成果測定
 (1) ルーブリックによる学修成果の可視化を図ります。
 (2) 学修(e)ポートフォリオによる学修成果の蓄積を行います。
 (3) 年次ごとに、必修科目の修得等の進級基準を設けます。
 (4) 作業療法士が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文)」の講評を行います。

6) 学習環境
 (1) 作業療法士の国家試験受験資格取得に必要な科目配置を行います。
 (2) クラス担任を中心に学科教員は授業担当者と緊密な連絡と情報交換によりきめ細やかな指導を行います。
 (3) 授業以外にも作業療法技術のきめ細やかな指導を行います。

(3)家政学部

 家政学部は、建学の精神であり、学園の信条である「親切」を根幹としています。したがって、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを第一の目的としています。この目的を達成するため、学部全体(学士課程)では、女性として活きたコミュニケーション能力をもち、それぞれの専門職におけるリーダーとして社会貢献のできる人材を育てるための教育課程を編成します。まずは、学士力向上を目標とした教養科目、外国語科目などを他学部と共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成します。次に、家政学に関わる基礎科目を開設し、人間生活と環境の関係を科学的に追究することによって、快適な生活を送る能力や技術を身に付けることを目的とした専門科目を体系的に配置します。

生活環境学科

1 教育課程の編成目標

(1)住分野では、建築設計や建築計画など10領域を用意し、住環境における専門家として活躍できる能力を養います。
(2)衣分野では、人間に最も近い環境として被服を捉え、被服の材料から被服の製作・管理までの理論・技術をバランスよく習得し、アパレル業界のスペシャリストとして活躍できる能力を養います。
(3)食分野では、食品・栄養・調理を中心とした食に関する知識を習得し、外食産業界で活かせる感性、技術および企画力を身に付け、フードスペシャリストやフードコーディネーターとして活躍できる能力を養います。
(4)ビジネス・情報分野では、これらの知識と技術を習得し、賢い消費者であるとともに、女性のより一層の社会進出を促進するためのキャリア能力を育成し、生活に関わる諸問題の解決能力を養います。

2 教育課程の編成と特色

(1)セメスター制とGPA
 1. セメスター制を導入し、1年を前期、後期に分け、半期で完結する授業を行います。
 2. これにより学生は、半期ごとに時間割を見直すことが可能となり、受講の選択の幅が広がることや、さらに意欲的な学修機会(留学や研修など)の組込みが可能となります。
 3. GPA を活用して学生指導を適切に実施します。

(2)共通科目の設定・充実
 1. 学びの導入として、1年次に初年次セミナーと初年次演習、2年次に基礎ゼミを履修し、大学生活における学修の目標を見定めて専門科目を履修する目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。
 2.「人間形成」「一般教育」「外国語」「情報・表現」などのカテゴリーに分けた全学共通科目と家政学の基礎となる科目を配置します。

(3)履修モデルの具体化
 1.「建築・インテリア」「ファッション」「フード」「ビジネス・情報」そして「教職」の履修モデルを設け、カリキュラムマップ、カリキュラムツリーにより分かりやすく示しています。
 2. 住環境分野、衣環境分野、食環境分野、ビジネス・情報分野に関わる2つ以上の分野に強い人材育成が可能な科目配置を行います。
  ① 住居学に強く、二級建築士、一級建築士の受験資格取得を支援し、目標が達成できる科目配置
  ② 衣環境に強く、2級テキスタイルアドバイザー等の資格取得支援のための科目配置
  ③ 食環境に強く、フードスペシャリストやフードコーディネーターの資格取得支援のための科目配置
  ④ ビジネスや情報に強く、そのエキスパートとしての高い専門性と確かな技術の修得と専門資格取得支援のための科目設置
  ⑤ 家庭科教員(中学校・高等学校)となるための教職課程の設置と科目配置(オプション)

(4)専門科目群
 基礎科目(必修10科目、選択12科目:講義17科目、演習1科目、実習4科目)、建築・インテリア科目(選択38科目:講義20科目、演習16科目、実験2科目)、ファッション・テキスタイル科目(選択19科目:講義7科目、演習7科目、実験2科目、実習3科目)、栄養・フード科目(選択12科目:講義5科目、演習4科目、実験1科目、実習2科目)、ビジネス・情報科目(選択15科目:講義6科目、演習9科目)

3 学修成果測定

・ルーブリックによる学修成果の可視化
・学修(e)ポートフォリオによる学修成果の蓄積
・家政学および生活環境学全般に関わる学修達成度調査、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文・製作)」の公表

4 学修環境

学修成果を生み出すために以下のような学修環境を提供しています。
 ・産学官連携によるPBLなどのアクティブラーニングの実施
 ・異文化コミュニケーション(海外研修)
 ・少人数制を重視した教育(ゼミナールなど)
 ・演習・実験を通じ、内容の深い理解と体験
 ・スキル育成のための入門的な科目(初年次セミナー、初年次演習、基礎ゼミ、情報、語学など)
 ・各分野の社会における体験と就職活動のための状況認識(体験型学習プログラム)
特に、理論から演習・実験という科目を通じて、内容の理解、体験、スキル獲得を行い、より高い技術を確実に身に付けることができます。また、3年次、4年次に「アカデミックスキルズ」「卒業研究」を連続履修して卒業論文(選択)を作成し、さらに、ディプロマポリシーに沿った資格取得支援プログラムも設けています。

(4)文学部

 文学部は、建学の精神であり、学園の信条である「親切」を根幹としています。したがって、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを目的としています。この目的を達成するため、第一に、学士力向上を目標として教養科目、外国語科目などを全学共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成しています。第二に、教育・保育の分野を中心とした豊かな専門知識に支えられ、時代の変化に対応できるコミュニケ-ション能力に基づく優れた実践力と教育への深い見識を備えた職能人を育成するため、必要な専門科目を設け、有機的連携を保ちつつ、体系的な教育課程を実現しています。学部全体では、実践的コミュニケ-ション力を有し、教育や保育の分野において社会貢献できる人材を育てるための教育課程を編成しています。

児童教育学科

1 人材育成目標

 主体性と協調性、高いコミュニケーション力で創造的に課題解決に向き合える態度を有し、教育・保育の分野における豊かな専門知識と確かな実践力を備えた人材を育成します。

【児童教育学専攻】
 教育・保育に関わる専門的知識や技能に加え、豊かな人間性や社会性、英語指導力を含む高度な指導力を有する職能人(幼稚園教諭・保育士・小学校教諭・中学校教諭)を育成します。

【幼児保育学専攻】
 子どもの成長に関わる専門的知識や実践的技能、乳幼児の保育と地域のサポートができる高度な指導力を備えた職能人(保育士・幼稚園教諭)を育成します。

2 教育課程の編成目標

(1)GPA
 GPAを活用して、学修成果を振り返りながら学生指導を行います。

(2)共通科目・入門的専門科目の設定・充実
 幅広い教養・コミュニケーション力の基盤を身に付けるために、「人間形成」「一般教育」「芸術」「外国語」「情報・表現」「体育・健康」のカテゴリーに分かれた全学共通科目を配置しています。大学生活における目標を見定めるとともに主体性と協調性を基盤とする課題解決力の基礎を身に付けるために、大学での学びの導入としての入門的専門科目(児童教育基礎演習・幼児保育基礎演習)を1年次に配置しています。

(3)履修科目群の具体化

【児童教育学専攻】
 下記6領域において理論と実践を関連させながら高度な専門性を養うため基礎から専門に至る科目を体系的に配しており、カリキュラムマップによって教育課程の体系性、科目間の関連を分かりやすく示しています。
  ① 自己の教育観を形成する上で必要な教育の基礎理論になる科目、自ら課題を発見し、問題の解決方法を創造的に探求する能力を開発する演習科目、および保育の本質・目的に関わる科目の配置
  ② 教育学・心理学分野を中心に児童・幼児教育の理論面を幅広く学ぶ科目、保育の対象を理解するための科目の配置
  ③ 小学校・幼稚園における各教科目の教育法・指導法に関する科目、保育の内容・方法、表現に関する科目の配置
  ④ 中学校における国語科の教育法・指導法および理論と内容に関する科目、幼稚園・保育所・小学校における国語教育に対応できる科目の配置
  ⑤ 教育実習およびその他の社会での教育活動を奨励する科目の配置
  ⑥ 小学校における外国語および外国語活動、幼稚園・保育所・中学校における国際理解教育に対応できる科目の配置

【幼児保育学専攻】
 下記4領域において理論と実践を関連させながら高度な専門性を養うため基礎から専門に至る科目を体系的に配しており、カリキュラムマップによって教育課程の体系性、科目間の関連を分かりやすく示しています。
  ① コミュニティと福祉の関連性を重視し、家族のあり方、子ども、就労、地域との関わりなどへの理解を深める科目の配置
  ② 子どもの心と身体に関する様々な問題への理解を深める科目の配置
  ③ 保育士としては養育、保育の表現と技術を修得するための科目、幼稚園教諭としては教育に必要な基礎理論の科目の配置
  ④ 保育所保育、幼稚園教育について体験的に深く学ぶ科目の配置

(4) 専門科目群

【児童教育学専攻】
 ・ 教育と保育の基礎理論になる科目(必修5科目、選択14科目 : 講義15科目、演習4科目)
 ・ 教育と保育の理論と内容に関する科目(選択47科目 : 講義 27科目、演習20科目)
 ・ 教育と保育の実践を支える科目(選択27科目 : 演習27科目)
 ・ 国語教育を支える科目(選択26科目 : 講義22科目、演習4科目)
 ・ 実地教育に関わる科目(選択24科目 : 講義5科目、演習9科目、実習10科目)
 ・ 初等英語教育を支える科目(選択5科目 : 講義1科目、演習2科目、実習2科目)

【幼児保育学専攻】
 ・ コミュニティと福祉に関する科目(選択6科目 : 講義5科目、演習 1科目)
 ・ 心とからだに関する科目(選択9科目 : 講義4科目、演習5科目)
 ・ 保育と教育の理論と内容に関する科目(選択45科目 : 講義17科目、演習28科目)
 ・ 保育と教育の実践を支える科目(必修1科目、選択18科目 : 講義1科目、演習11科目、実習7科目)

3 学修成果測定

 ・ ルーブリックを用いたパフォーマンス評価による学習成果の可視化
 ・ 学修ポートフォリオによる学修成果の蓄積と確認
 ・ 保育・教育に関わる専門知識・技能に関する卒業論文(論文・作品製作・演奏等)の審査

4 学修環境

学修成果を生み出すために以下のような学習環境を提供します。
 ・ 実習、プレゼンテーション、プロジェクト学習、ディベートなどのアクティブラーニングの実施
 ・ 海外スクールインターンシップ
 ・ 少人数教育を重視した教育(ゼミナール)
 ・ 演習を通じた内容の深い理解・体験
 ・ 基礎スキル育成のための入門的な科目(児童教育基礎演習、幼児保育基礎演習、情報、日本語、外国語)
特に、講義・演習・実習という科目を通じて、理論と実践を有機的に関連させながら、内容への理解を深めるとともに高い実践力を獲得させ、高度な専門性を身に付けさせます。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)(令和4年度入学者用)

名古屋女子大学大学院

(1)生活学研究科

 生活学研究科の教育目的を理解し、取得しようとする学位に関わる関連領域を含めた高度な専門性を身に付け、自身の目的をもって研究開発能力を会得することに意欲ある者を求めます。

食物栄養学専攻 [修士課程]

 「食と健康」に関する高度な専門知識を得て、自身の目的をもって研究開発に努力し、意欲ある者を広く求めます。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

 本学は、長年にわたり学園訓「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきています。これらの教育目的を達成するため、健康科学部は、健康栄養学科および看護学科の2学科を設置し、人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に食領域、そして看護領域における技術が身に付けられるよう教育しています。健康栄養学科では、人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に食領域の立場から追究し、科学的根拠に基づいて実践できる専門知識や技術を有する管理栄養士を育成しています。看護学科では、『人』『いのち』『健康』『生活』に関心をもち、生命の尊厳や人の価値観を理解し、人を尊重できる「感性と倫理観をもつ人間力」と、科学的根拠に基づき、関連学術分野との連携に融合した実践ができる「的確な看護実践力」を育成しています。
 両学科とも、自立した女性であり、同時に、学科のもつ専門的職業人として社会貢献をしたいと願う人材を求めています。

1. 健康栄養学科

 1 教育目的・人材育成目標  人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に対し、看護医療職と連携し、食の領域から寄与し、科学的根拠に基づいた実践ができる専門知識と技術、特に医療系職能を身に付け社会貢献したい者を求め、4年間の学修の成果として管理栄養士の資格を有し、その分野で活躍できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像  1) 知識・技能:食物や栄養に関する知識や技能の基礎として、高等学校での学習科目のうち化学や生物を中心に幅広く履修し十分な基礎学力を持つ者
  2) 思考・判断・表現:人の意見を聞き正確に理解し、自分の意見や考えを的確に表現し伝えることができる者
  3) 主体性・多様性・協働性:食物や栄養に関する事柄に関心を持ち、人々の健康増進や疾病予防について専門知識を身につけ社会貢献できるコミュニケーション能力を高めることを目指す者。4年間の学修の成果として管理栄養士の資格を得て、管理栄養士や栄養教諭など専門を生かした職業を目指す者

2. 看護学科

 1 教育目的・人材育成目標
  学園訓「親切」の下、『人』『いのち』『健康』『生活』『看護』に関心をもち、生命の尊厳や人の価値観を理解し、人を尊重できる「感性と倫理観をもつ人間力」と、科学的根拠に基づき、関連学術分野との連携に融合した実践ができる「的確な看護実践力」を持った看護専門職者を育成します。したがって、本学の建学の精神『親切』ならびに本学の教育理念を理解し、看護の実践者・研究者・教育者として、社会に貢献できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像
  1) 看護学に関する知識や技能の基礎として、高等学校の学習科目のうち化学や生物を中心として幅広く履修し、看護学を学ぶための高等学校卒業レベルの基礎学力を持つ者
  2) 人の意見を聞き正確に理解し、自分の意見や考えを的確に表現できる者
  3) 看護学に関する事柄に関心を持ち続け、他者を理解し、協調する姿勢を身につけ、社会貢献できるコミュニケーション能力を高めることを目指す者
  4) 4年間の学修の成果を実践し、看護師、保健師、助産師など専門を生かした職業を目指す者
  5) 人を取り巻く様々な現象に疑問をもち、主体的に学ぶ姿勢をもっている者

(2)医療科学部

 本学は、長年にわたり学園訓「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性の育成を教育目的としてきています。これらの教育目的を達成するため、医療科学部は、保健・医療・福祉分野において、地域住民の生命と健康を守り、かつ、生涯にわたって主体的に自己研鑽できる女性の理学療法士と作業療法士を育成します。両学科とも、学科のもつ専門的職業人として社会貢献をしたいと願う人材を求めています。

1. 理学療法学科

 1 教育目的・人材育成目標
  高い倫理観と教養を身に付けた力強い職能人の理学療法士として「心身機能・身体構造、活動と参加」の障害や背景因子を含む生活障害を有している対象者に対し、科学的根拠に基づく理学療法を用いて、障害予防と障害の改善を含む健康増進を目指した支援を実践し、社会に貢献できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像
  1) 対象者から信頼される共感的な態度、誠実さ、ともに歩んでいくという思いを持つ者
  2) 健康及び障害の予防の大切さに興味を持ち、学びを深めたいと思う者
  3) 保健医療福祉のチームの一員として、協調性を持ち責任ある行動が取れる者
  4) 真実を追究する探究心を持ち、生涯にわたり自己研鑽する姿勢のある者
  5) 高校までの学びの基本的知識を備え、理学療法の専門性を追求する意欲のある者

2. 作業療法学科

 1 教育目的・人材育成目標
  高い倫理観と教養を身に付けた力強い職能人の作業療法士として、常に専門的な知識と技術を高める自己研鑽を惜しまず「心身機能・身体構造、活動と参加」の障害や背景因子を含む生活障害を有している対象者に対し、作業療法を用いて障害予防と障害の改善を含む健康増進を目指した支援を実践し、対象者のwell-beingを図る視点で生活の質の向上に社会貢献できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像
  1) 豊かな感受性と人を思いやる心を持ち、人のつらさや喜びに共感できる者
  2) 自分の意思を伝え、他者の考えに耳を傾け、協調できる者
  3) 常に探求心をもち、主体的に学び続けられる者
  4) 作業療法の学びに必要な基礎的学力を有し、入学後も積極的に学ぶ意思のある者
  5) 自立した職能人として社会に貢献するため、自己研鑽できる者

(3)家政学部

 名古屋女子大学は、長年にわたり学園の信条である「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきています。これらの教育目的を達成するため、家政学部は、日常生活を総合的に捉え、学科が示す、衣・食・住等の家政学全般に関わる専門知識や技術が身に付けられるよう、そして、自立した女性であり、同時に、専門的職業人として社会貢献をしたいと願う人材を求めています。

生活環境学科

 1 教育目的・人材育成目標
  循環型社会における生活のあり方を探究し、衣・食・住・ビジネス・情報環境に関する専門知識や技術を有する人材の育成を行っています。
  (1)住分野では、住環境における専門家として活躍できる人材
  (2)衣分野では、人間に最も近い環境として被服を捉え、アパレル業界等のスペシャリストとして活躍できる人材
  (3)食分野では外食産業界等で活かせる感性、技術および企画力を身に付けたフードコーディネーターやフードスペシャリストとして活躍できる人材
  (4)ビジネス・情報分野では、金融・一般企業で活かせる簿記能力と情報処理能力を身に付けたキャリアウーマンやファイナンシャルプランニング技能士として活躍できる人材
  (5)家政学全般に関わる知識や技術を備えた中学校・高等学校の家庭科教員として活躍できる人材

 2 求める学生像
  (1)知識・技能:家政学は幅広い知識を基礎としているため、高等学校では英語、国語、社会、数学、理科など多様な科目を幅広く履修した十分な基礎学力をもつ者
  (2)思考力・判断力・表現力:物事を多面的に捉え、人の意見を正確に理解し、自らの意見を持ち、自分の考えを的確に表現し、伝えることができる者
  (3)主体性・多様性・協働性:循環型社会における生活のあり方、住環境、衣環境、食環境、ビジネスや情報環境を理解することに意欲や関心を持つ者、家政学全般に関わる専門知識や技術(技能)を身に付け、家庭科教員を目指す者

(4)文学部

 名古屋女子大学は、長年にわたり学園の信条である「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきている。これらの教育目的を達成するため、文学部は児童教育学科(児童教育学専攻・幼児保育学専攻)を設置し、教育・保育の分野における専門知識や実践力が身に付けられるよう教育している。豊かな人間性や社会性を基盤としたコミュニケーション能力を活かし、教育や保育の分野における深い専門的見識と時代の変化に対応できる優れた実践力を身に付けたい人材を求める。

児童教育学科

 1 教育目的・人材育成目標
  教育・保育の分野を中心にして社会の文化向上に貢献できる専門的な職能人の育成を行なっています。

 2 求める学生像
  ① 知識・技能:高等学校での授業科目を幅広く履修し、教育と保育の領域における専門知識や技能の基盤となる基礎学力を持つ者
  ② 思考力・判断力・表現力:多面的・論理的な思考力を備え、自らの意見を適確に伝えるコミュニケーション力を有する者
  ③ 主体性・多様性・協働性:教育・保育の分野に深い関心を持ち、多様な他者と協働しながら主体的に行動できる教育者・保育者を目指す者

【1】児童教育学科 児童教育学専攻

 1 教育目的・人材育成目標
  教育・保育に関する専門的知識や技能に加えて、教育者に求められる豊かな人間性や社会性および英語指導力を身につけた高度な指導力のある教育者・保育者の育成を行なっています。

 2 求める学生像
  ① 知識・技能:高等学校での授業科目を幅広く履修し、教育・保育に関する高い専門性や幅広い教養を身に付けるための基礎学力を持つ者
  ② 思考力・判断力・表現力:柔軟かつ多面的な思考に基づく確かな判断力を備え、自らの意見を適確に伝えるための表現力を有する者
  ③ 主体性・多様性・協働性:教育・保育の分野に深い関心を持ち、自分の意見を大切にしながら多様な他者と協働できる教育者・保育者を目指す者

【2】児童教育学科 幼児保育学専攻

 1 教育目的・人材育成目標
  子どもの成長に関わる基礎的・専門的知識を広く学び、乳幼児の保育と地域の子育て環境づくりをサポートできる、高度な指導力を備えた教育者・保育者の育成を行なっています。

 2 求める学生像
  ① 知識・技能:高等学校での授業科目を幅広く履修し、保育・幼児教育に関する高い専門性や幅広い教養を身に付けるための基礎学力を持つ者
  ② 思考力・判断力・表現力:柔軟かつ多面的な思考に基づく確かな判断力を備え、自らの意見を適確に伝えるための表現力を有する者
  ③ 主体性・多様性・協働性:保育・幼児教育の分野に深い関心を持ち、主体性を大切にしながら多様な他者と協働できる教育者・保育者を目指す者

アセスメントポリシー(大学)(令和4年度入学者用)


名古屋女子大学では、ディプロマ、カリキュラム、アドミッションの3つのポリシーに基づき、機関レベル、学部・学科レベル、科目レベルの3つの段階で学修成果を検証するための方針を定める。
   1.機関レベル
     学生の志望進路(就職率、資格・免許を活かした専門領域へ就業率及び進学率等)から大学の教育目的やDPの達成状況を検証する。
     方法:資格・免許取得状況、通算GPA、就職率/進学率、GPSアカデミック※、学修行動卒業時アンケート卒業生アンケート等

   2.学部・学科レベル
     学部・学科の所定の教育課程における資格・免許の取得状況、卒業要件達成状況(単位取得状況・GPA)から教育課程全体を通した学修成果の達成状況を検証する。また、学年・クラスごとの
     単位取得率・成績分布の状況から、学士力におけるジェネリックスキルズや態度・志向性についての獲得状況を学修成果として検証する。
     方法:学部:学修ポートフォリオ、GPA、資格免許取得状況、単位取得状況、GPSアカデミック※、学修到達度・満足度入学前教育(アンケート)
     (家政学部)生活環境学科:PBL実施状況、資格免許取得対策状況、教職履修カルテ等
     (健康科学部)健康栄養学科:基礎学力判定テスト(生物・化学)、管理栄養士国家試験対策状況、模擬試験、200問総合試験、オープンカレッジ受講状況、管理栄養士国家試験受験・合格者数等
            看護学科:留年者数(留年率)、模擬試験結果、看護技術習得度等
     (文学部)児童教育学科:教職履修カルテ、教員採用試験・公務員試験対策および受験・合否、統一基礎学力試験等

   3.科目レベル
     シラバスで提示された授業等科目の学修目標に対する評価(ルーブリック等)、学生による授業評価アンケート等の結果から、科目ごとの学修成果の達成状況を検証する。
     方法:総括的評価ルーブリック、成績評価、学修ポートフォリオ、授業評価アンケート

   (通常書体文字は直接評価、斜体文字は間接評価を示す。 ただし、※印は直接・間接の両方を含む)

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)(令和3年度以前入学者用)

名古屋女子大学大学院

(1)生活学研究科

生活学研究科の規定単位を修得し、それぞれの学問分野における深い研究能力と専門知識や技術が身に付き、かつ、修士論文の審査及び試験に合格した者に、学位(修士)を授与します。

食物栄養学専攻 [修士課程]

食物学および栄養学の専門領域における応用能力、深い研究能力と幅広い周辺科学を含めた専門知識や技術が身に付き、成果として、修士論文の審査に合格した者に、修士(食物栄養学)の学位を授与します。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

   

 健康科学部のディプロマポリシーは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されます。学位授与の規定は、2学科が定める所定の単位を修得し、学士力、専門職能を身に付け、女性のもつ能力を活かした専門的職業人としての使命感や責任感が持てる者であるかが重要となります。さらに、多世代にわたる対人関係力を身に付け、社会の一員として適切な行動ができている者に学位を授与します。

1. 健康栄養学科

  

 健康の維持増進のための栄養的手段がどの様に健康に役立つかを学び、管理栄養士業務が人を対象とした業務であることを理解し、心理学的スキルを含めた健康および栄養についての理論的、実践的専門知識・技能を身に付け、学科の教育課程に定める単位を修め、次の資質能力を備えた学生に卒業を認定し、学士(健康栄養学)の学位を授与します。

       

 具体的到達目標を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで示します。

       

 1) 知識・技能:食物学や栄養学を中心に幅広く学修し、管理栄養士に必要な基礎知識と応用力を身につけていること。
  ・食物や栄養、病態について科学的根拠に基づく正しい知識・技能を習得し、医療、介護、福祉、保健、教育等の場において、適切な栄養管理、栄養指導を行うことができる。
  ・咀嚼、嚥下、口腔健康管理に関する知識を習得し、さまざまな対象者における口腔健康管理や高齢者における嚥下リハビリ指導を行うことができる。
  ・生命と人間の尊厳、倫理観、博愛などの医療人として必要な理念を理解し、対象者の人格を尊重して良心と愛情をもって接することができる。

       

 2) 思考・判断・表現:食物や栄養に関する事柄について、問題点を把握し解決するための思考力と判断力を身につけ、さまざまな対象者の意見を聞き、それに対する自分の考えや知識を正確に伝えることができる表現力があること。
  ・対象者の身体状況を正確に把握し、適切な栄養管理、栄養指導のプランを計画できる。
  ・対象者に咀嚼の意味、噛むことの重要性を伝えることができ、個々に必要な口腔健康管理や食事指導を計画、支援することができる。
  ・対象者から情報を引き出すとともに適切なアドバイスを分かりやすく伝えるコミュニケーション能力を身に付けている。

       

 3) 主体性・多様性・協働性:管理栄養士養成課程での学修を基に、常に研鑽を積み、新たな問題や課題に対して積極的に取り組み、責任ある行動や言動ができること。
  ・複雑化した健康問題に対して、多様な角度から情報を収集、分析し、自ら行動して問題を解決しようとする実行力を持っている。
  ・「医療施設におけるチーム医療」や「在宅医療における多職種連携」で協働する医師や看護師などの他の専門職との相互理解に主体的に取り組むことができる。

2.看護学科

  

 看護専門職者としての知識・技術・態度を習得しており、「親切」の語源である“身近に寄り添い・行き届く看護”を目指し、人々の健康の維持・増進、疾病の予防に貢献できる人材であること。
 1) 豊かな人間性をもち、医療専門職者に必要とされる「人間および生命の尊厳」に対し真摯に向き合うことができること(知識・技能,思考・判断・表現)。
 2) 専門分野における知識・技術・態度を備え、科学的思考力のもと効果的に看護を実践するための問題解決に向けての方略を選択し、より的確な看護実践ができること(知識・技能)。
 3) 保健・医療・福祉・看護に関する総合的な視野をもち、専門的知識や技術を獲得するために能動的に自己啓発を続け、専門職への意識向上に繋げることができること(主体性・多様性・協働性)。
 4) 自己理解を深め、基本的なコミュニケーション・スキルを獲得し、他者の主張を尊重する人間関係力を構築することができ、医療チームの中で多職種と有効かつ協力的にコミュニケーションをとり、専門職として責任ある行動がとれること(思考・判断・表現)。
 5) 地域的・国際的動向に関心をもち、医療・保健・福祉の課題と看護職者の役割を展望することができること(主体性・多様性・協働性)。

(2)家政学部

  

 家政学部のディプロマポリシーは、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されます。学位授与の規定は、学科が定める所定の単位を修得し、学士力、専門職能を身に付け、女性のもつ能力を活かした専門的職業人としての使命感や責任感が持てる人であることが重要となります。さらに、多世代にわたる対人関係力を身に付け、社会の一員として適切な行動ができている者に学位を授与します。

生活環境学科

  

 1 達成目標
  住環境、衣環境、食環境等とビジネスや情報等の知識や技術を習得しており、本学特有で伝統的な“生活科学・環境”に関する基本的思考力を身に付け、学問的に発展させ、その成果を社会に活かすことのできる人材となることを達成目標としています。

  

 2 学修成果
  「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・知識・技能:生活をとりまく住・衣・食とビジネス・情報に関する環境の本質を理解できるような生活環境学に関する知識や技能を身に付けている。
  ・思考力・判断力・表現力:生活環境に関する問題を把握し、解決するための思考力と判断力を身に付け、生活環境に関する自分自身の考えを他の人々にもうまく伝えることができる表現力がある。
  ・主体性・多様性・協働性:自分の知識や技術を信じ、主体的に探究し続けることができる能力、そして、必要な使命感や責任感を持ち、自ら成長しようとする姿勢および態度を身に付けている。

(3)文学部

  

 文学部のディプロマポリシーは、「知識・理解」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の3つのカテゴリーで構成されています。学科が定める所定の単位を取得し、教育・保育の分野における専門性、学士力、豊かな人間性や社会性、及び実践的コミュニケ-ション力を備え、教育や保育の分野において社会で貢献できる資質を身に付けた者に、学位を授与します。

児童教育学科

  

 1 達成目標
  子どもにかかわる社会的・教育的背景を広く学び、コミュニケーション能力や教育の理論と時代の変化に対応できる実践力を身に付け、教育者(幼稚園教諭・小学校教諭・中学校教諭・保育士)として社会に貢献できる人材となること。

  

 2 学修成果
  「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・教育と保育の理論に関わる知識および子どもの成長を支援する実践力を身に付けていること。
  ・自分の意見を大切にしながら互いに協同して課題解決を導く力を身に付けていること。

【1】児童教育学科 児童教育学専攻

  

 1 達成目標
  子どもの成長にかかわる専門的知識や実践的技能を備え、乳幼児の保育と地域の子育て環境作りをサポートできる高度な指導力を備えた人材となること。

  

 2 学修成果
  「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・教育と保育の理論に関わる知識および豊かな人間性に支えられた実践的指導力を身に付けていること。
  ・自分の意見を大切にしながら互いに協同して課題解決を導く力を身に付けていること。

【2】児童教育学科 幼児保育学専攻

  

 1 達成目標
  子どもの成長にかかわる専門的知識や実践的技能を備え、乳幼児の保育と地域の子育て環境作りをサポートできる高度な指導力を備えた人材となること。

  

 2 学修成果
  「学士」を授与される学生は、以下のような知識や能力を有します。
  ・乳幼児期の保育・教育に関わる知識・実践力および家庭、地域の子育て環境づくりにおいて専門的知識を発揮できる力を身に付けていること。
  ・主体性や協調性を大切にしながら課題解決に向けて創造的に向き合う態度を身に付けていること。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)(令和3年度以前入学者用)

名古屋女子大学院

(1)生活学研究科

生活学研究科は、幅広い生活学の分野に基礎を置いた生活環境や食物栄養学に関連した学問領域における深い研究能力と専門知識や技術が習得できるよう教育課程を編成します。

食物栄養学専攻 [修士課程]

人間栄養学の立場から、食物学および栄養学の専門領域における応用能力と周辺科学を幅広く習得するカリキュラムを編成し、「食と健康」領域を科学的、総合的、創造的に探求します。さらに、食生活に関連した領域の実践活動を通して豊かな人間性を育み、21世紀社会に貢献できるスペシャリストを育成します。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

 本学部は、建学の精神であり学園訓である「親切」を根幹としており、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った力強き職能人としての女性を育成する」ことを目的に、これを達成するため、第一に、学士力向上を目標として教養科目、外国語科目などを家政学部・文学部と可能な限り共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成します。第二に、2学科それぞれに多くの専門科目を開設し、有機的連携を保ちつつ、体系的な教育課程を実現します。健康栄養学科においては、将来管理栄養士として活躍できる人材を養成するために必要な専門科目を多く設け国家試験合格を支援しています。看護学科においては、健康科学についての基本的な認識を土台として、看護の職務を遂行する上で必要となる専門的な知識と技術の修得のための専門科目を多く設置しています。学部全体(学士課程)では、女性として活きたコミュニケーション能力をもち、専門職域のリーダーとして社会貢献のできる人材を育てるための教育課程を編成しています。

1. 健康栄養学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーの達成に向け、栄養学の領域はもとより、特に、医療系職能育成における専門知識と技術、科学技術の進展やグローバリゼーションに対応できる専門知識と技術を習得し、看護医療職とも連携できる管理栄養士としての能力を育成します。

2 教育課程の編成と特色

1) セメスター制とGPA
 セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより、学生は半期ごとに単位履修状況を見直し、管理栄養士受験資格や栄養教諭資格などの取得可能性について確認できます。また、GPA(Grade Point Average)を活用して学生指導を充実させます。

2) 全学共通科目の設定と充実
 大学での学びの導入として、初年次セミナーを1年次において履修し、大学生活における学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるよう設置します。

3) 専門科目群
 管理栄養士養成課程として、理論と実践の一体的な専門教育をめざしたカリキュラムを以下のカテゴリーに区分するとともに必修・選択等の割合を適切に配置し系統的に編成します。なお、看護学科との連携のもと学部共通基礎科目群を設置します。
 (1)「基礎関連科目(学部共通科目)」(必修2科目、選択4科目:講義5科目、演習1科目)
 (2)「学科基礎科目」(必修2科目、選択2科目:講義1科目、演習2科目、実験1科目)
 (3)「口腔と健康」(必修4科目:講義3科目、演習1科目)
 (4)「社会・環境と健康」(必修2科目、選択2科目:講義3科目、実験1科目)
 (5)「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」(必修8科目、選択4科目:講義8科目、実験4科目)
 (6)「食べ物と健康」(必修6科目、選択4科目:講義4科目、実験4科目、実習2科目)
 (7)「基礎栄養学」(必修1目、選択1科目:講義1科目、実験1科目)
 (8)「応用栄養学」(必修3科目、選択1科目:講義3科目、実習1科目)
 (9)「栄養教育論」(必修3科目、選択1科目:講義3科目、実習1科目)
 (10)「臨床栄養学」(必修4科目、選択3科目:講義4科目、実習3科目)
 (11)「公衆栄養学」(必修2科目、選択1科目:講義2科目、実習1科目)
 (12)「給食経営管理論」(必修4科目、選択1科目:講義2科目、実習2科目、演習1科目)
 (13)「総合演習」(選択2科目:演習2科目)
 (14)「臨地実習」(選択1科目:実習1科目)
 (15)「発展・応用科目」(選択10科目:講義6科目、演習3科目、実習1科目)
 (15)-1 「看護・医療」(選択4科目:講義3科目、実習1科目)
 (15)-2 「健康科学」(選択3科目:講義3科目)
 (15)-3 「グローバルコミュニケーション」(選択3科目:演習3科目)
 (16)「学科間連携科目」(選択4科目:講義4科目)
 (17)「栄養教諭」(選択2科目:講義2科目)
 (18)「総合科目」(選択2科目:講義1科目、演習1科目)
 (19) 卒業研究(選択6単位)

4) 学修成果測定
 (1) ルーブリックによる学修成果の可視化
 (2) 学修ポートフォリオによる学修成果の蓄積
 (3) 管理栄養士が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する卒業研究(発表・論文)の講評

5) 学習環境
 (1) 管理栄養士の資格取得に必要な科目配置を行います。
 (2) 管理栄養士の資格取得に必要な学修の統合のための科目「健康栄養学総合演習」を設置します。
 (3) 総合学修のための自習室を準備します。

2. 看護学科

1 教育課程の編成目標

 ディプロマポリシーに掲げた目標の達成に向け、看護学の領域はもとより、特に、医療系職能育成における専門知識と技術、科学技術の進展やグローバリゼーションに対応できる専門知識と技術を習得し、多職種とも連携できる看護選職者としての能力を育成します。
 また、教育課程においては、本学の強みである“人の生きる力を創る幼児教育”と“人の生きる力の基本を創る『食と生活』の健康栄養学”の異分野融合による特色ある教育を目指します。
 1) 大学での学びの導入として、初年次セミナーを1年次において履修し、大学生活における学修の目標を見定め、専門科目の履修目的の確認やモチベーションの高揚と総合的に“人”“生活”を捉え多元的なケアを担う基礎を目指します。また、「学士力」育成を目指し、人間形成、一般教育、外国語、情報・表現などのカテゴリーに分けた全学共通科目を可能な限り選択できるように科目を配当します。
 2) 学園訓「親切」の心をこれまでの100年とこれからの100年をつなぐ役割を担い、その心を未来に橋渡しするという考え方を基盤として、「人間」「環境」「食」「福祉」「健康」    「看護」の概念のもとに「看護学」を構築します。
 3) 医学・保健学・福祉学などの近接領域の知識や技術を身に付けることをねらいとし、「健康と食」「健康と心」「健康と支援」「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復促進」の5領域で体系化しています。この科目内では、本学の特色である『食と生活』に焦点を当てた、噛む(『食=噛む』)ことと脳の活性化や、噛む力を維持するための口腔ケアなども学ぶ授業展開とします。
 4) 健康栄養学科との連携を図るため、二段階で学科間連携科目を設置します。第一段階では「健康の基盤は栄養であること」を重視した基礎的な必修科目群を開講し、第二段階では臨床的観点から栄養学を学修するための学科間連携科目群を選択できるように環境を整えます。

2 教育課程の編成と特色

1) セメスター制とGPA
  セメスター制を導入し、一年を前期と後期に分け、半期ごとに完結する授業を行います。これにより、学生は半期ごとに単位履修状況を見直すことが可能となり、GPA(Grade Point Average)を活用した学生指導を充実させることができます。

2) 学修成果測定
 (1) ルーブリックによる学修成果の可視化。
 (2) 学修ポートフォリオによる学修成果の蓄積。
 (3) 年次で学科が必要と定めている教科目の修得結果が、学科の定める規準を満たし、3年次以降の教科目を履修する基礎レベルに達しているかを確認する進級基準を設けます。
 (4) 看護師が必要とする学修成果や学修達成度、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文)」の講評。

3) 学習環境
 (1) 看護師・保健師の国家試験受験資格取得に必要な科目配置を行います。
 (2) 授業担当者とクラス担任の緊密な連絡と情報交換により、きめ細かい指導を行います。
 (3) 授業以外における看護基礎技術のきめ細かい指導を行います。
 (4) 授業時間以外の基礎看護学実習室・成人看護学実習室の開放を行います。

(3)家政学部

 家政学部は、建学の精神であり、学園の信条である「親切」を根幹としています。したがって、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを第一の目的としています。この目的を達成するため、学部全体(学士課程)では、女性として活きたコミュニケーション能力をもち、それぞれの専門職におけるリーダーとして社会貢献のできる人材を育てるための教育課程を編成します。まずは、学士力向上を目標とした教養科目、外国語科目などを他学部と共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成します。次に、家政学に関わる基礎科目を開設し、人間生活と環境の関係を科学的に追究することによって、快適な生活を送る能力や技術を身に付けることを目的とした専門科目を体系的に配置します。

生活環境学科

1 教育課程の編成目標

 (1)住分野では、建築設計や建築計画など10領域を用意し、住環境における専門家として活躍できる能力を養います。
 (2)衣分野では、人間に最も近い環境として被服を捉え、被服の材料から被服の製作・管理までの理論・技術をバランスよく習得し、アパレル業界のスペシャリストとして活躍できる能力を養います。
 (3)食分野では、食品・栄養・調理を中心とした食に関する知識を習得し、外食産業界で活かせる感性、技術および企画力を身に付け、フードスペシャリストやフードコーディネーターとして活躍できる能力を養います。
 (4)ビジネス・情報分野では、これらの知識と技術を習得し、賢い消費者であるとともに、女性のより一層の社会進出を促進するためのキャリア能力を育成し、生活に関わる諸問題の解決能力を養います。

2 教育課程の編成と特色

(1)セメスター制とGPA
 1. セメスター制を導入し、1年を前期、後期に分け、半期で完結する授業を行います。
 2. これにより学生は、半期ごとに時間割を見直すことが可能となり、受講の選択の幅が広がることや、さらに意欲的な学修機会(留学や研修など)の組込みが可能となります。
 3. GPA を活用して学生指導を適切に実施します。

(2)共通科目の設定・充実
 1. 学びの導入として、1年次に初年次セミナーと初年次演習、2年次に基礎ゼミを履修し、大学生活における学修の目標を見定めて専門科目を履修する目的の確認やモチベーションの高揚を目指します。
 2.「人間形成」「一般教育」「外国語」「情報・表現」などのカテゴリーに分けた全学共通科目と家政学の基礎となる科目を配置します。

(3)履修モデルの具体化
 1.「建築・インテリア」「ファッション」「フード」「ビジネス・情報」そして「教職」の履修モデルを設け、カリキュラムマップ、カリキュラムツリーにより分かりやすく示しています。
 2. 住環境分野、衣環境分野、食環境分野、ビジネス・情報分野に関わる2つ以上の分野に強い人材育成が可能な科目配置を行います。
  ① 住居学に強く、二級建築士、一級建築士の受験資格取得を支援し、目標が達成できる科目配置
  ② 衣環境に強く、2級テキスタイルアドバイザー等の資格取得支援のための科目配置
  ③ 食環境に強く、フードスペシャリストやフードコーディネーターの資格取得支援のための科目配置
  ④ ビジネスや情報に強く、そのエキスパートとしての高い専門性と確かな技術の修得と専門資格取得支援のための科目設置
  ⑤ 家庭科教員(中学校・高等学校)となるための教職課程の設置と科目配置(オプション)

(4)専門科目群
 基礎科目(必修10科目、選択12科目:講義17科目、演習1科目、実習4科目)、建築・インテリア科目(選択38科目:講義20科目、演習16科目、実験2科目)、ファッション・テキスタイル科目(選択19科目:講義7科目、演習7科目、実験2科目、実習3科目)、栄養・フード科目(選択12科目:講義5科目、演習4科目、実験1科目、実習2科目)、ビジネス・情報科目(選択15科目:講義6科目、演習9科目)

3 学修成果測定

 ・ルーブリックによる学修成果の可視化
・学修(e)ポートフォリオによる学修成果の蓄積
・家政学および生活環境学全般に関わる学修達成度調査、専門知識・技能に関する「卒業研究(発表・論文・製作)」の公表

4 学修環境

学修成果を生み出すために以下のような学修環境を提供しています。
・産学官連携によるPBLなどのアクティブラーニングの実施
・異文化コミュニケーション(海外研修)
・少人数制を重視した教育(ゼミナールなど)
・演習・実験を通じ、内容の深い理解と体験
・スキル育成のための入門的な科目(初年次セミナー、初年次演習、基礎ゼミ、情報、語学など)
・各分野の社会における体験と就職活動のための状況認識(体験型学習プログラム)
特に、理論から演習・実験という科目を通じて、内容の理解、体験、スキル獲得を行い、より高い技術を確実に身に付けることができます。また、3年次、4年次に「アカデミックスキルズ」「卒業研究」を連続履修して卒業論文(選択)を作成し、さらに、ディプロマポリシーに沿った資格取得支援プログラムも設けています。

(4)文学部

 文学部は、建学の精神であり、学園の信条である「親切」を根幹としています。したがって、教育課程では、「個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを目的としています。この目的を達成するため、第一に、学士力向上を目標として教養科目、外国語科目などを全学共通で設け、幅広い視野に立った豊かな人間性を育成しています。第二に、教育・保育の分野を中心とした豊かな専門知識に支えられ、時代の変化に対応できるコミュニケ-ション能力に基づく優れた実践力と教育への深い見識を備えた職能人を育成するため、必要な専門科目を設け、有機的連携を保ちつつ、体系的な教育課程を実現しています。学部全体では、実践的コミュニケ-ション力を有し、教育や保育の分野において社会貢献できる人材を育てるための教育課程を編成しています。

児童教育学科

1 人材育成目標

 主体性と協調性、高いコミュニケーション力で創造的に課題解決に向き合える態度を有し、教育・保育の分野における豊かな専門知識と確かな実践力を備えた人材を育成します。

【児童教育学専攻】
 教育・保育に関わる専門的知識や技能に加え、豊かな人間性や社会性、英語指導力を含む高度な指導力を有する職能人(幼稚園教諭・保育士・小学校教諭・中学校教諭)を育成します。

【幼児保育学専攻】
 子どもの成長に関わる専門的知識や実践的技能、乳幼児の保育と地域のサポートができる高度な指導力を備えた職能人(保育士・幼稚園教諭)を育成します。

2 教育課程の編成目標

(1) GPA
 GPAを活用して、学修成果を振り返りながら学生指導を行います。

(2) 共通科目・入門的専門科目の設定・充実
 幅広い教養・コミュニケーション力の基盤を身に付けるために、「人間形成」「一般教育」「芸術」「外国語」「情報・表現」「体育・健康」のカテゴリーに分かれた全学共通科目を配置しています。大学生活における目標を見定めるとともに主体性と協調性を基盤とする課題解決力の基礎を身に付けるために、大学での学びの導入としての入門的専門科目(児童教育基礎演習・幼児保育基礎演習)を1年次に配置しています。

(3) 履修科目群の具体化

【児童教育学専攻】
 下記6領域において理論と実践を関連させながら高度な専門性を養うため基礎から専門に至る科目を体系的に配しており、カリキュラムマップによって教育課程の体系性、科目間の関連を分かりやすく示しています。
 ① 自己の教育観を形成する上で必要な教育の基礎理論になる科目、自ら課題を発見し、問題の解決方法を創造的に探求する能力を開発する演習科目、および保育の本質・目的に関わる科目の配置
 ② 教育学・心理学分野を中心に児童・幼児教育の理論面を幅広く学ぶ科目、保育の対象を理解するための科目の配置
 ③ 小学校・幼稚園における各教科目の教育法・指導法に関する科目、保育の内容・方法、表現に関する科目の配置
 ④ 中学校における国語科の教育法・指導法および理論と内容に関する科目、幼稚園・保育所・小学校における国語教育に対応できる科目の配置
 ⑤ 教育実習およびその他の社会での教育活動を奨励する科目の配置
 ⑥ 小学校における外国語および外国語活動、幼稚園・保育所・中学校における国際理解教育に対応できる科目の配置

【幼児保育学専攻】
 下記4領域において理論と実践を関連させながら高度な専門性を養うため基礎から専門に至る科目を体系的に配しており、カリキュラムマップによって教育課程の体系性、科目間の関連を分かりやすく示しています。
 ① コミュニティと福祉の関連性を重視し、家族のあり方、子ども、就労、地域との関わりなどへの理解を深める科目の配置
 ② 子どもの心と身体に関する様々な問題への理解を深める科目の配置
 ③ 保育士としては養育、保育の表現と技術を修得するための科目、幼稚園教諭としては教育に必要な基礎理論の科目の配置
 ④ 保育所保育、幼稚園教育について体験的に深く学ぶ科目の配置

(4) 専門科目群

【児童教育学専攻】
 ・ 教育と保育の基礎理論になる科目(必修5科目、選択14科目 : 講義15科目、演習4科目)
 ・ 教育と保育の理論と内容に関する科目(選択47科目 : 講義 27科目、演習20科目)
 ・ 教育と保育の実践を支える科目(選択27科目 : 演習27科目)
 ・ 国語教育を支える科目(選択26科目 : 講義22科目、演習4科目)
 ・ 実地教育に関わる科目(選択24科目 : 講義5科目、演習9科目、実習10科目)
 ・ 初等英語教育を支える科目(選択5科目 : 講義1科目、演習2科目、実習2科目)

【幼児保育学専攻】
 ・ コミュニティと福祉に関する科目(選択6科目 : 講義5科目、演習 1科目)
 ・ 心とからだに関する科目(選択9科目 : 講義4科目、演習5科目)
 ・ 保育と教育の理論と内容に関する科目(選択45科目 : 講義17科目、演習28科目)
 ・ 保育と教育の実践を支える科目(必修1科目、選択18科目 : 講義1科目、演習11科目、実習7科目)

3 学修成果測定

・ ルーブリックを用いたパフォーマンス評価による学習成果の可視化
・ 学修ポートフォリオによる学修成果の蓄積と確認
・ 保育・教育に関わる専門知識・技能に関する卒業論文(論文・作品製作・演奏等)の審査

4 学修環境

学修成果を生み出すために以下のような学習環境を提供します。
・ 実習、プレゼンテーション、プロジェクト学習、ディベートなどのアクティブラーニングの実施
・ 海外スクールインターンシップ
・ 少人数教育を重視した教育(ゼミナール)
・ 演習を通じた内容の深い理解・体験
・ 基礎スキル育成のための入門的な科目(児童教育基礎演習、幼児保育基礎演習、情報、日本語、外国語)
 特に、講義・演習・実習という科目を通じて、理論と実践を有機的に関連させながら、内容への理解を深めるとともに高い実践力を獲得させ、高度な専門性を身に付けさせます。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)(令和3年度以前入学者用)

名古屋女子大学大学院

(1)生活学研究科

 生活学研究科の教育目的を理解し、取得しようとする学位に関わる関連領域を含めた高度な専門性を身に付け、自身の目的をもって研究開発能力を会得することに意欲ある者を求めます。

食物栄養学専攻 [修士課程]

 「食と健康」に関する高度な専門知識を得て、自身の目的をもって研究開発に努力し、意欲ある者を広く求めます。

名古屋女子大学

(1)健康科学部

 本学は、長年にわたり学園訓「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきています。これらの教育目的を達成するため、健康科学部は、健康栄養学科および看護学科の2学科を設置し、人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に食領域、そして看護領域における技術が身に付けられるよう教育しています。健康栄養学科では、人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に食領域の立場から追究し、科学的根拠に基づいて実践できる専門知識や技術を有する管理栄養士を育成しています。看護学科では、『人』『いのち』『健康』『生活』に関心をもち、生命の尊厳や人の価値観を理解し、人を尊重できる「感性と倫理観をもつ人間力」と、科学的根拠に基づき、関連学術分野との連携に融合した実践ができる「的確な看護実践力」を育成しています。
 両学科とも、自立した女性であり、同時に、学科のもつ専門的職業人として社会貢献をしたいと願う人材を求めています。

1. 健康栄養学科

 1 教育目的・人材育成目標
  人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に対し、看護医療職と連携し、食の領域から寄与し、科学的根拠に基づいた実践ができる専門知識と技術、特に医療系職能を身に付け社会貢献したい者を求め、4年間の学修の成果として管理栄養士の資格を有し、その分野で活躍できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像
  1) 知識・技能:食物や栄養に関する知識や技能の基礎として、高等学校での学習科目のうち化学や生物を中心に幅広く履修し十分な基礎学力を持つ者
  2) 思考・判断・表現:人の意見を聞き正確に理解し、自分の意見や考えを的確に表現し伝えることができる者
  3) 主体性・多様性・協働性:食物や栄養に関する事柄に関心を持ち、人々の健康増進や疾病予防について専門知識を身につけ社会貢献できるコミュニケーション能力を高めることを目指す者。4年間の学修の成果として管理栄養士の資格を得て、管理栄養士や栄養教諭など専門を生かした職業を目指す者

2. 看護学科

 1 教育目的・人材育成目標
  学園訓「親切」の下、『人』『いのち』『健康』『生活』『看護』に関心をもち、生命の尊厳や人の価値観を理解し、人を尊重できる「感性と倫理観をもつ人間力」と、科学的根拠に基づき、関連学術分野との連携に融合した実践ができる「的確な看護実践力」を持った看護専門職者を育成します。したがって、本学の建学の精神『親切』ならびに本学の教育理念を理解し、看護の実践者・研究者・教育者として、社会に貢献できる人材の育成を目的としています。

 2 求める学生像
  1) 看護学に関する知識や技能の基礎として、高等学校の学習科目のうち化学や生物を中心として幅広く履修し、看護学を学ぶための高等学校卒業レベルの基礎学力を持つ者
  2) 人の意見を聞き正確に理解し、自分の意見や考えを的確に表現できる者
  3) 看護学に関する事柄に関心を持ち続け、他者を理解し、協調する姿勢を身につけ、社会貢献できるコミュニケーション能力を高めることを目指す者
  4) 4年間の学修の成果を実践し、看護師、保健師、助産師など専門を生かした職業を目指す者
  5) 人を取り巻く様々な現象に疑問をもち、主体的に学ぶ姿勢をもっている者

(2)家政学部

 名古屋女子大学は、長年にわたり学園の信条である「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきています。これらの教育目的を達成するため、家政学部は、日常生活を総合的に捉え、学科が示す、衣・食・住等の家政学全般に関わる専門知識や技術が身に付けられるよう、そして、自立した女性であり、同時に、専門的職業人として社会貢献をしたいと願う人材を求めています。

生活環境学科

 1 教育目的・人材育成目標
  循環型社会における生活のあり方を探究し、衣・食・住・ビジネス・情報環境に関する専門知識や技術を有する人材の育成を行っています。
  (1)住分野では、住環境における専門家として活躍できる人材
  (2)衣分野では、人間に最も近い環境として被服を捉え、アパレル業界等のスペシャリストとして活躍できる人材
  (3)食分野では外食産業界等で活かせる感性、技術および企画力を身に付けたフードコーディネーターやフードスペシャリストとして活躍できる人材
  (4)ビジネス・情報分野では、金融・一般企業で活かせる簿記能力と情報処理能力を身に付けたキャリアウーマンやファイナンシャルプランニング技能士として活躍できる人材
  (5)家政学全般に関わる知識や技術を備えた中学校・高等学校の家庭科教員として活躍できる人材

 2 求める学生像
  (1)知識・技能:家政学は幅広い知識を基礎としているため、高等学校では英語、国語、社会、数学、理科など多様な科目を幅広く履修した十分な基礎学力をもつ者
  (2)思考力・判断力・表現力:物事を多面的に捉え、人の意見を正確に理解し、自らの意見を持ち、自分の考えを的確に表現し、伝えることができる者
  (3)主体性・多様性・協働性:循環型社会における生活のあり方、住環境、衣環境、食環境、ビジネスや情報環境を理解することに意欲や関心を持つ者、家政学全般に関わる専門知識や技術(技能)を身に付け、家庭科教員を目指す者

(3)文学部

 名古屋女子大学は、長年にわたり学園の信条である「親切」を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に付け、真の男女平等の実現を目指し、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成してきています。これらの教育目的を達成するため、文学部は児童教育学科(児童教育学専攻・幼児保育学専攻)を設置し、教育・保育の分野における専門知識や実践力が身に付けられるよう教育しています。豊かな人間性や社会性を基盤としたコミュニケーション能力を活かし、教育や保育の分野における深い専門的見識と時代の変化に対応できる優れた実践力を身に付けたい人材を求めます。

児童教育学科

 1 教育目的・人材育成目標
  教育・保育の分野を中心にして社会の文化向上に貢献できる専門的な職能人の育成を行なっています。

 2 求める学生像
  ① 知識・技能:高等学校での授業科目を幅広く履修し、教育と保育の領域における専門知識や技能の基盤となる基礎学力を持つ者
  ② 思考力・判断力・表現力:多面的・論理的な思考力を備え、自らの意見を適確に伝えるコミュニケーション力を有する者
  ③ 主体性・多様性・協働性:教育・保育の分野に深い関心を持ち、多様な他者と協働しながら主体的に行動できる教育者・保育者を目指す者

【1】児童教育学科 児童教育学専攻

 1 教育目的・人材育成目標
  教育・保育に関する専門的知識や技能に加えて、教育者に求められる豊かな人間性や社会性および英語指導力を身につけた高度な指導力のある教育者・保育者の育成を行なっています。

 2 求める学生像
  ① 知識・技能:高等学校での授業科目を幅広く履修し、教育・保育に関する高い専門性や幅広い教養を身に付けるための基礎学力を持つ者
  ② 思考力・判断力・表現力:柔軟かつ多面的な思考に基づく確かな判断力を備え、自らの意見を適確に伝えるための表現力を有する者
  ③ 主体性・多様性・協働性:教育・保育の分野に深い関心を持ち、自分の意見を大切にしながら多様な他者と協働できる教育者・保育者を目指す者

【2】児童教育学科 幼児保育学専攻

 1 教育目的・人材育成目標
  子どもの成長に関わる基礎的・専門的知識を広く学び、乳幼児の保育と地域の子育て環境づくりをサポートできる、高度な指導力を備えた教育者・保育者の育成を行なっています。

 2 求める学生像
  ① 知識・技能:高等学校での授業科目を幅広く履修し、保育・幼児教育に関する高い専門性や幅広い教養を身に付けるための基礎学力を持つ者
  ② 思考力・判断力・表現力:柔軟かつ多面的な思考に基づく確かな判断力を備え、自らの意見を適確に伝えるための表現力を有する者
  ③ 主体性・多様性・協働性:保育・幼児教育の分野に深い関心を持ち、主体性を大切にしながら多様な他者と協働できる教育者・保育者を目指す者

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)(短大)

名古屋女子大学短期大学部

 短期大学部では、建学の精神「学園の信条である『親切』を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを踏まえ、深い専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を養うと共に、高い教養と高潔な品格を身につけた良き社会人を育成することを教育目的としています。
 この教育目的を達成するため、短期大学部で卒業時において学生が修得すべき資質・能力は、下記の3点とします。

 1. 自ら構築した審美眼および思考に基づき、創造力豊かに自己表現ができる。
 2. 主体性を持って、人間・社会・自然における多様な課題を発見し、その課題について分析・解決し、人間として自立して生きていくことができる。
 3. 他者への思いやりの精神を持ち、コミュニケーション能力を発揮し、多様な異文化を享受して社会性を高め、グローバルな視点に立って思考することができる。

(1)生活学科

 生活に関する領域について、それぞれの専門的立場から貢献できる能力を備えつつ、理論と実践の両面から学びを探究して、先人の残した体系的知識を体得した学習成果を通して、将来に展開するための考え方や技能を修得した者に、短期大学士(生活学)を授与します。
 具体的には、短期大学部生活学科で卒業時において学生が修得すべき資質・能力は、下記の3点です。

 1. 自ら構築した審美眼および思考に基づき、創造力豊かに家庭生活・社会生活の場において自己表現ができる。
 2. 主体性を持って、生活学および情報・ビジネス・被服・食物の各分野についての専門的知識・技能を修得し、かつ生活学を理論と実践の両面から探究した立場から、人間・社会・自然における多様な課題を発見し、その課題について分析・解決し、人間として自立して生きていくことができる。
 3. 家庭生活・社会生活の場において、他者および異文化の多様な思いや言動を享受し、コミュニケーション能力を発揮して、グローバルな視点に立って社会性を高めることができる。

(2)保育学科

 「福祉マインドを持った人間性豊かな保育士および幼稚園教諭」という保育の専門職として、社会や家庭で活躍するために、福祉の精神を具現化でき、諸問題について、他者と協調しながら倫理感を持って自主的に解決策を見出そうと努めることができる能力を身に付けた者に、短期大学士(保育学)を授与します。
 具体的には、短期大学部保育学科で卒業時において学生が修得すべき資質・能力は、下記の3点です。

 1. 自ら構築した保育・教育観および子どもへの意識に基づき、命の大切さを尊重し、それを守るための優しさを体得し、創造力豊かに子どもと接することができる。
 2. 主体性を持って、保育・教育についての専門的知識・技能を習得した立場から、子どもたちを取り巻く環境である人間・社会・自然における多様な課題を発見し、それらの課題について分析・解決し、人間として自立して生きていくことができる。
 3. 保育・教育分野において、他者および異文化の多様な思いや言動を享受し、コミュニケーション能力を発揮して、グローバルな視点に立って社会性を高めることができる。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

名古屋女子大学短期大学部

 短期大学部では、教育目的である「よき家庭人で力強き職能人」を実現するため、かつディプロマポリシーで提示した資質・能力が修得できるために、初年次教育・キャリア教育を含む「全学共通科目」と各学科の「専門科目」にて、学修課程を構成しています。

 1. 自らの審美眼や思考を構築でき、人間・社会・自然における多様な課題が発見でき、他者および異文化の多様な思いや言動を享受できるようになるために、「全学共通科目」「専門科目」の講義科目を中心に、幅の広い知識を学ぶ。
 2. コミュニケーション能力を発揮し、創造力豊かに自己表現ができるようになるために、「専門科目」の演習科目・実習科目を中心に、専門分野の技術を学び、自己の表現力を磨く。
 3. 多様な課題について分析・解決でき、他者と自己および多様な文化が融合できるようになるために、「専門科目」の演習科目・実習科目を中心に、思考力・判断力を養う。

 全ての学修課程において、学生が主体的に学ぶ姿勢を養うことを基本とします。そのために、アクティブラーニングなどの能動的学修方法を充実させ、プロセス評価および正課外学習で得た汎用的能力を含む総合的な視点に立つ学修成果の評価を行います。また、GPAを活用して、学修成果を振り返りながら、学生指導を行います。

(1)生活学科

 生活学および情報・ビジネス・被服・食物に関する諸領域について、それぞれの専門知識・技術を身に付け、創造性豊かで魅力ある人間として、社会で活躍できる人材の育成を実現するため、家庭生活や現代社会、情報社会に関わる生活学およびITリテラシー等に関する「学科基礎科目群」と、各分野での専門性を活かした「学科専門科目群」により授業を段階的に構成しています。

 1. 生活学の視点を基礎に、情報・ビジネス・被服・食物の各分野およびそれらの総合的・学際的な視点において自らの審美眼や思考を構築し、人間関係・社会情勢・自然環境における多様な課題を発見して、自分と異なる感性や外国文化の諸相を享受できるようになるために、講義科目を中心に、幅の広い知識を学ぶ。
 2. 自己の創造力を育み、豊かな感性で、最適で持続可能な生活を実現するための専門能力を培うため、情報・ビジネス・被服・食物の各分野を主体的に選択し、各分野の技術を演習科目・実習科目を中心に学ぶ。また、主体的学修講座など主体的で対話的な深い学びを通して、地域社会に向けて活躍できるよう、自己の表現力および行動力を磨く。
 3. 家庭生活・社会生活および情報・ビジネス・被服・食物の各分野に関する多様な課題について分析・解決でき、他者と自己および多様な外国文化が融合できるようになるために、演習科目・実習科目を中心に、思考力・判断力を養う。

 全ての学修課程において、学生が主体的に学ぶ姿勢を養うことを基本とします。そのために、アクティブラーニングなどの能動的学修方法を充実させ、プロセス評価および正課外学習で得た汎用的能力を含む総合的な視点に立つ学修成果の評価を行います。また、GPAを活用して、学修成果を振り返りながら、学生指導を行います。

(2)保育学科

 「福祉マインドを持った人間性豊かな保育士および幼稚園教諭」を育成するために、5系列(福祉の理論、こころとからだの発達・健康、保育と教育の理論、保育と教育の内容・技術、保育と教育の実践)に分類した「学科専門科目」でカリキュラムを構成しています。さらに、保育者としての総合的な知識と資質を養成するために、少人数教育型で進める授業を設けています。このように、基礎から実践・応用に発展するような教育課程を組んでいます。

 1. 自らの保育・教育観を構築し、子どもたちを取り巻く人間・社会・自然環境における多様な課題を発見して、他者および異文化の多様な思いや言動を享受できるようになるために、保育内容の5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)をもとに、講義科目を中心として、保育・教育に関する幅の広い知識を学ぶ。
 2. コミュニケーション能力を発揮し、創造力豊かに自己表現ができるようになるために、演習科目・実習科目を中心に、音楽・造形・身体・言語等の表現等の技術を学び、自己の表現力を磨くとともに、子どもの発達に基づいた援助・指導を実践できる力を養う。
 3. 子どもに関わる様々な課題について、自らの考えで分析・解決でき、多くの子どもたちについて個々の考えを尊重しながら統括できるようになるために、演習科目・実習科目を中心に、思考力・判断力を伴った実践力を養う。

 全ての学修課程において、学生が主体的に学ぶ姿勢を養うことを基本とします。そのために、アクティブラーニングなどの能動的学修方法を充実させ、プロセス評価および正課外学習で得た汎用的能力を含む総合的な視点に立つ学修成果の評価を行います。また、GPAを活用して、学修成果を振り返りながら、学生指導を行います。

入学者に関する受入れ方針(アドミッション・ポリシー)

名古屋女子大学短期大学部

 短期大学部では、「学園の信条である『親切』を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを踏まえ、深い専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を養うと共に、高い教養と高潔な品格を身につけた良き社会人を育成することを教育目的としています。
 この教育目的を達成するため、生活学科と保育学科の2学科を設置し、生活学または保育学の専門的な知識・技能とともに、日常生活に欠かせない諸知識・技能を教授しています。そして、学生たちが短期大学部の教育を理解し、「よき家庭人で力強き職能人」を実現するために、諸知識・技能を修得しようという強い意欲を持ち、自主的な姿勢で学習ができる人材を求めます。

 1. 人間・社会・自然における多様な事象に、また他者および異文化について、興味を持ち、主体的に学ぼうという意欲がある人材
 2. 人間・社会・自然における多様な事象に、また他者および異文化について、理解できるために必要な基礎学力を有している人材
 3. 自己の考えを、コミュニケーション能力を発揮し、他者に伝えようとする行動力を培おうとしている人材

(1)生活学科

 1 教育目的・人材育成目標
 生活学を理論と実践の両面から探究し、人間生活の知識を習得すると共に、新しい時代に相応しい社会生活の知識と技術を身に付け、創造性豊かで魅力ある人間として、社会で活躍できる人材の育成を教育目的としています。
 その教育目的を達成するため、生活学の視点を基礎に、情報・ビジネス・被服・食物の各分野およびそれらの総合的・学際的な視点と専門的知識・技術を身に付け、かつ創造性豊かに、何事にも真面目に積極的に取り組める人材育成を行っています。

 (1)生活学と情報・ビジネス・被服・食物の各分野およびそれらの総合・学際について、また他者および外国文化について興味を持ち、主体的に学ぼうという意欲があり、最適で持続可能な家庭生活・社会生活の実現に貢献できる人材
 (2)人間関係・社会情勢・自然環境における多様な事象に、また他者および外国文化について、理解できるために必要な基礎学力を有する人材
 (3)自分で創造したことを表現したり、コミュニケーション能力を発揮したりして、他者に伝えようとする行動力のある人材

 2 求める学生像
 (1)知識・技能:家庭科および情報科目をはじめ、高等学校での授業科目を幅広く履修し、十分な基礎学力をもつ人
 (2)思考力・判断力・表現力:多様な情報収集ができた上で、自分の考え・意見を作り出し、それを表現できる人

 (3)主体性・多様性・協働性:
 ・専門的な知識・技能の習得のため、関連する資格取得等に目標を置き、合格に向けて意欲的に取り組む人
 ・地域貢献活動やボランティア活動等に積極的に参加できる人
 ・さまざまな課題等を最後まで取り組み、期日までに作成・提出できる人

(2)保育学科

 1 教育目的・人材育成目標

 「保育・教育・福祉」の分野について深く専門知識を学び、「命の大切さ、それを守るための優しさ」を体得し、核家族化や地域コミュニティの希薄化が育児に与える影響など、さまざまな子育て支援の要望に対応できる福祉マインドを持った人間性豊かな保育士および幼稚園教諭の育成を教育目的としています。
 その教育目的を達成するため、子どもが好きで、あらゆる人間同士のコミュニケーションを大切に思い、命の尊さを真摯に受け止め、社会や自然に対して真摯な眼差しを持てる人材育成を行っています。

 (1)保育・教育・福祉の分野において、育児・子育て支援をめぐる社会的要因や他者および異文化について興味を持ち、主体的に学ぶ人材
 (2)心身ともに健康で、音楽・美術など芸術を好み、発想豊かな遊びの心を持った明るい人材
 (3)自己表現のコミュニケーション能力を発揮し、子どもたちの自己表現を助けるなど、子どもに積極的に関わろうという行動力のある人材

 2 求める学生像
 (1)知識・技能:「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」などの告示文を理解できるために必要な基礎学力(文章読解力、漢字検定3級以上程度)、さらに高等学校での授業科目を幅広く履修し、十分な基礎学力をもつ人
 (2)思考・判断・表現:多様な情報収集ができた上で、自分の考え・意見を作り出し、それを表現できる人

 (3)主体性・多様性・協働性:
 ・学修の成果として保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得し、保育者を目指す人
 ・専門的な知識・技能の習得のため、何事にも意欲的に取り組める人
 ・地域貢献活動やボランティア活動等に積極的に参加できる人
 ・さまざまな課題等を最後まで取り組み、期日までに作成・提出できる人

アセスメントポリシー(短期大学部)

 名古屋女子大学短期大学部では、ディプロマ、カリキュラム、アドミッションの3つのポリシーに基づき、機関レベル、学科レベル、科目レベルの3つの段階で学修成果を検証するための方針を定める。
  (1) 機関レベルにおいて、建学の精神や短期大学部の教育目的、学科のディプロマ・ポリシー(学生が身につけるべき知識や能力資質)に関する学修成果を把握し検証する。
  (2) 学科および科目レベルにおいては、直接評価および間接評価をもとに絶え間ない授業改善や教育課程の見直し、改善等に向けたPDCAサイクルに取り組み教育の質を保証する。
  (3) ルーブリックや学修ポートフォリオを活用することにより学生自身が学修成果を把握することで、学生自らのPDCAサイクルに取り組み、学生の成長を促す。
  (4) 学修成果を可視化することにより、社会への説明責任を果たす。





卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)(短大)(令和3年度以前入学者用)

名古屋女子大学短期大学部

 短期大学部では、建学の精神「学園の信条である『親切』を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」ことを踏まえ、深い専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を養うと共に、高い教養と高潔な品格を身につけた良き社会人を育成することを教育目的としています。
 この教育目的を達成するため、短期大学部が卒業時において学生が修得すべき資質・能力は、下記の3点とします。

 1. 自ら構築した審美眼および思考に基づき、創造力豊かに自己表現ができる。
 2. 主体性を持って、人間・社会・自然における多様な課題を発見し、その課題について分析・解決し、人間として自立して生きていくことができる。
  3. 他者への思いやりの精神を持ち、コミュニケーション能力を発揮し、多様な異文化を享受して社会性を高め、グローバルな視点に立って思考することができる。

(1)生活学科

 生活に関する領域について、それぞれの専門的立場から貢献できる能力を備えつつ、理論と実践の両面から学びを探究して、先人の残した体系的知識を体得した学習成果を通して、将来に展開するための考え方や技能を修得した者に、短期大学士(生活学)を授与します。
 具体的には、短期大学部生活学科で卒業時において学生が修得すべき資質・能力は、下記の3点です。

 1. 自ら構築した審美眼および思考に基づき、創造力豊かにファッション分野・食分野・情報分野において自己表現ができる。
 2. 主体性を持って、ファッション分野・食分野・情報分野についての専門的知識・技能を修得し、かつ生活学を理論と実践の両面から探求した立場から、人間・社会・自然における多様な課題を発見し、その課題について分析・解決し、人間として自立して生きていくことができる。
 3. ファッション分野・食分野・情報分野において、他者および異文化の多様な思いや言動を享受し、コミュニケーション能力を発揮して、グローバルな視点に立って社会性を高めることができる。

(2)保育学科

 「福祉マインドを持った人間性豊かな保育士および幼稚園教諭」という保育の専門職として、社会や家庭で活躍するために、福祉の精神を具現化でき、諸問題について、他者と協調しながら倫理感を持って自主的に解決策を見出そうと努めることができる能力を身に付けた者に、短期大学士(保育学)を授与します。
 具体的には、短期大学部保育学科で卒業時において学生が修得すべき資質・能力は、下記の3点です。

 1. 自ら構築した保育・教育観および子どもへの意識に基づき、命の大切さを尊重し、それを守るための優しさを体得し、創造力豊かに子どもと接することができる。
 2. 主体性を持って、保育・教育についての専門的知識・技能を習得した立場から、子どもたちを取り巻く環境である人間・社会・自然における多様な課題を発見し、それらの課題について分析・解決し、人間として自立して生きていくことができる。
 3. 保育・教育分野において、他者および異文化の多様な思いや言動を享受し、コミュニケーション能力を発揮して、グローバルな視点に立って社会性を高めることができる。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)(令和3年度以前入学者用)

名古屋女子大学短期大学部

 短期大学部では、教育目的である「よき家庭人で力強き職能人」を実現するため、かつディプロマ・ポリシーで提示した資質・能力が修得できるために、初年次教育・キャリア教育を含む「全学共通科目」と各学科の「専門科目」にて、学修課程を構成しています。

 1. 自らの審美眼や思考を構築でき、人間・社会・自然における多様な課題が発見でき、他者および異文化の多様な思いや言動を享受できるようになるために、「全学共通科目」「専門科目」の講義科目を中心に、幅の広い知識を学ぶ。
 2. コミュニケーション能力を発揮し、創造力豊かに自己表現ができるようになるために、「専門科目」の演習科目・実習科目を中心に、専門分野の技術を学び、自己の表現力を磨く。
 3. 多様な課題について分析・解決でき、他者と自己および多様な文化が融合できるようになるために、「専門科目」の演習科目・実習科目を中心に、思考力・判断力を養う。

 全ての学修課程において、学生が主体的に学ぶ姿勢を養うことを基本とします。そのために、アクティブラーニングなどの能動的学修方法を充実させ、プロセス評価および正課外学習で得た汎用的能力を含む総合的な視点に立つ学修成果の評価を行います。また、GPAを活用して、学修成果を振り返りながら、学生指導を行います。

(1)生活学科

 生活学全般に関する諸領域について、それぞれの専門技術を身に付け、創造性豊かで魅力ある人間として、社会で活躍できる人材の育成を実現するため、現代社会や家庭生活に関わる生活学全般に関する「学科基礎・総合科目群」と各分野での専門性を活かした「コース基礎ユニット選択科目群」「コース専修科目群」により授業を段階的に構成しています。

 1. ファッション分野・食分野・情報分野において自らの審美眼や思考を構築し、人間関係・社会情勢・自然環境における多様な課題を発見して、自分と異なる感性や外国文化の諸相を享受できるようになるために、講義科目を中心に、幅の広い知識を学ぶ。
 2. 自己の創造力を育み、豊かな感性で快適なライフスタイルを送る専門能力を培うため、ファッション分野・食分野・情報分野の中から主体的に選択した専門分野の技術を演習科目・実習科目を中心に学ぶ。また、地域貢献の各演習科目などを通して地域社会に向けて活躍できるよう、自己の表現力および行動力を磨く。
 3. ファッション分野・食分野・情報分野に関する多様な課題について分析・解決でき、他者と自己および多様な外国文化が融合できるようになるために、演習科目・実習科目および卒業研究を中心に、思考力・判断力を養う。

 全ての学修課程において、学生が主体的に学ぶ姿勢を養うことを基本とします。そのために、アクティブラーニングなどの能動的学修方法を充実させ、プロセス評価および正課外学習で得た汎用的能力を含む総合的な視点に立つ学修成果の評価を行います。また、GPAを活用して、学修成果を振り返りながら、学生指導を行います。

(2)保育学科

 「福祉マインドを持った人間性豊かな保育士および幼稚園教諭」を育成するために、5系列(福祉の理論、こころとからだの発達・健康、保育と教育の理論、保育と教育の内容・技能、保育と教育の実践)に分類した「学科専門科目」でカリキュラムを構成しています。さらに、保育者としての総合的な知識と資質を養成するために、少人数教育型で進める授業を設けています。このように、基礎から実践・応用に発展するような教育課程を組んでいます。

 1. 自らの保育・教育観を構築し、子どもたちを取り巻く人間・社会・自然環境における多様な課題を発見して、他者および異文化の多様な思いや言動を享受できるようになるために、保育内容の5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)をもとに、講義科目を中心として、保育・教育に関する幅の広い知識を学ぶ。
 2. コミュニケーション能力を発揮し、創造力豊かに自己表現ができるようになるために、演習科目・実習科目を中心に、音楽・造形・身体・言語等の表現等の技術を学び、自己の表現力を磨くとともに、子どもの発達に基づいた援助・指導を実践できる力を養う。
 3. 子どもに関わる様々な課題について、自らの考えで分析・解決でき、多くの子どもたちについて個々の考えを尊重しながら統括できるようになるために、演習科目・実習科目を中心に、思考力・判断力を伴った実践力を養う。

 全ての学修課程において、学生が主体的に学ぶ姿勢を養うことを基本とします。そのために、アクティブラーニングなどの能動的学修方法を充実させ、プロセス評価および正課外学習で得た汎用的能力を含む総合的な視点に立つ学修成果の評価を行います。また、GPAを活用して、学修成果を振り返りながら、学生指導を行います。

入学者に関する受入れ方針(アドミッション・ポリシー)(令和3年度以前入学者用)

名古屋女子大学短期大学部

 短期大学部では、「学園の信条である『親切』を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成する」を踏まえ、深い専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を養うと共に、高い教養と高潔な品格を身につけた良き社会人を育成することを教育目的としています。

 この教育目的を達成するため、生活学科と保育学科の2学科を設置し、生活学または保育学の専門的な知識・技能とともに、日常生活に欠かせない諸知識・技能を教授しています。そして、学生たちが短期大学部の教育を理解し、「よき家庭人で力強き職能人」を実現するために、諸知識・技能を修得しようという強い意欲を持ち、自主的な姿勢で学習ができる人材を求めます。

 1. 人間・社会・自然における多様な事象に、また他者および異文化について、興味を持ち、主体的に学ぼうという意欲がある人材
 2. 人間・社会・自然における多様な事象に、また他者および異文化について、理解できるために必要な基礎学力を有している人材
 3. 自己の考えを、コミュニケーション能力を発揮し、他者に伝えようとする行動力を培おうとしている人材

(1)生活学科

 1 教育目的・人材育成目標
 生活学を理論と実践の両面から探究し、人間生活の知識を習得すると共に、新しい時代に相応しい社会生活の知識を学び、「衣生活・食生活・住生活と情報」についての専門技術を身に付け、創造性豊かで魅力ある人間として、社会で活躍できる人材の育成を教育目的としています。

 その教育目的を達成するため、人間生活・社会生活の知識、衣食住の生活と情報についての専門的技術を身に付け、かつ創造性豊かで、何事にも真面目に積極的に取り組める人材育成を行っています。

 (1)ファッション分野・食分野・情報分野(アパレルデザイン・食生活・コンピュータ)において、また他者および外国文化について、興味を持ち、主体的に学ぼうという意欲があり、ファッション関係・フード関係・情報関係の分野で活躍できる人材
 (2)人間関係・社会情勢・自然環境における多様な事象に、また他者および外国文化について、理解できるために必要な基礎学力を有する人材
 (3)自分で創造したことを表現したり、コミュニケーション能力を発揮したりして、他者に伝えようとする行動力のある人材

 2 求める学生像
 (1)知識・技能:家庭科および情報科目をはじめ、高等学校での授業科目を幅広く履修し、十分な基礎学力をもつ者
 (2)思考力・判断力・表現力:多様な情報収集ができた上で、自分の考え・意見を作り出し、それを表現できる者
 (3)主体性・多様性・協働性:
 ・専門的な知識・技能の取得のため、関連する資格取得等に目標を置き、合格に向けて意欲的に取り組む者
 ・地域貢献活動やボランティア活動等に積極的に参加できる者
 ・さまざまな課題等を最後まで取り組み、期日までに作成・提出できる者

(2)保育学科

 1 教育目的・人材育成目標
 「保育・教育・福祉」の分野について深く専門知識を学び、「命の大切さ、それを守るための優しさ」を体得し、核家族化や地域コミュニティの希薄化が育児に与える影響など、さまざまな子育て支援の要望に対応できる福祉マインドを持った人間性豊かな保育士および幼稚園教諭の育成を教育目的としています。

 その教育目的を達成するため、子どもが好きで、あらゆる人間同士のコミュニケーションを大切に思い、命の尊さを真摯に受け止め、社会や自然に対して真摯な眼差しを持てる人材育成を行っています。

 (1)保育・教育・福祉の分野において、育児・子育て支援をめぐる社会的要因や他者および異文化について興味を持ち、主体的に学ぶ人材
 (2)心身ともに健康で、音楽・美術など芸術を好み、発想豊かな遊びの心を持った明るい人材
 (3)自己表現のコミュニケーション能力を発揮し、子どもたちの自己表現を助けるなど、子どもに積極的に関わろうという行動力のある人材

 2 求める学生像
 (1)知識・技能:「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」などの告示文を理解できるために必要な基礎学力(文章読解力、漢字検定3級以上程度)、さらに高等学校での授業科目を幅広く履修し、十分な基礎学力をもつ者

 (2)思考・判断・表現:多様な情報収集ができた上で、自分の考え・意見を作り出し、それを表現できる者

 (3)主体性・多様性・協働性:

 ・学修の成果として保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得し、保育者を目指す者
 ・専門的な知識・技能の取得のため、何事にも意欲的に取り組める者
 ・地域貢献活動やボランティア活動等に積極的に参加できる者
 ・さまざまな課題等を最後まで取り組み、期日までに作成・提出できる者

アセスメントポリシー(短期大学部)

 名古屋女子大学短期大学部では、ディプロマ、カリキュラム、アドミッションの3つのポリシーに基づき、機関レベル、学科レベル、科目レベルの3つの段階で学修成果を検証するための方針を定める。
  (1) 機関レベルにおいて、建学の精神や短期大学部の教育目的、学科のディプロマ・ポリシー(学生が身につけるべき知識や能力資質)に関する学修成果を把握し検証する。
  (2) 学科および科目レベルにおいては、直接評価および間接評価をもとに絶え間ない授業改善や教育課程の見直し、改善等に向けたPDCAサイクルに取り組み教育の質を保証する。
  (3) ルーブリックや学修ポートフォリオを活用することにより学生自身が学修成果を把握することで、学生自らのPDCAサイクルに取り組み、学生の成長を促す。
  (4) 学修成果を可視化することにより、社会への説明責任を果たす。