健康科学部

医療科学部理学療法学科

定員50名

理学療法学科

「運動を科学し、運動を支援する」高い専門性と自立性を有し、
チーム医療を担う理学療法士を育てます。

高い倫理観と教養を身に付けた力強い職能人の理学療法士として「心身機能・身体構造、活動と参加」の障害や背景因子を含む生活障害を有している対象者に対し、科学的根拠に基づく理学療法を用いて、障害予防と障害の改善を含む健康増進を目指した支援を実践し、社会に貢献できる人材の育成を目的としています。

理学療法学科の特徴

  • POINT01

    理学療法領域を拡げる他学科との連携教育
    理学療法は、運動機能の回復だけでなく、それぞれのライフステージに対応した障害予防や健康増進の実践により、健康で生き生きとした生活の支援も行います。また、対象者の健康問題を栄養領域や看護領域と多角的に捉える健康科学部との連携教育を通じて、生活機能や健康寿命延伸に対し関連する多職種との協働の意義、その人らしい生活の支援を支えるチームアプローチを果たせる能力を養います。
  • POINT02

    最新の施設・設備導入
    最新の施設・設備を導入することで、多様なニーズに応えられる知識・技術が身につく教育環境を用意しています。臨床の現場で生かせる実践力を培い、理学療法の領域を科学し、研究活動を行うことができます。
  • POINT03

    安心の教育体制
    教員の多くは地域や臨床現場の第一線での経験を持ち、チーム医療の一員として活躍できる人材を育てるため、多くの実習施設と連携強化を図っています。また本学科では、少人数グループを導入し、入学時から卒業まで、強力なサポート体制で学生をバックアップします。

3つのポリシー

取得できる資格/免許

  • 理学療法士国家試験受験資格

    何らかの原因で身体の機能に障害を負った人に対し、運動療法をはじめ、物理療法、日常生活活動指導、補装具療法を用いて機能障害や能力障害を改善し、QOL(生命、生活、人生の質)を高める支援をするための国家資格です。

活躍のフィールドと主な進路

病院(大学病院・一般病院等)、リハビリテーションセンター、介護保健関連施設(介護老人保健施設・介護老人福祉施設等)、療育センター、公的機関 (官公庁・保健所等)、教育・研究機関、医療関連企業、スポーツ施設、大学院進学、海外留学など

卒業後のキャリアアップ

認定理学療法士、専門理学療法士(国家資格取得後、一定期間の実務経験を経て研修や学術関連の諸条件をクリアすることが要件)、ケアマネージ ャー、福祉住環境コーディネーター、アスレチックトレーナー、呼吸療法認定士、健康運動指導士、心臓リハビリテーション指導士、障害者スポーツ指 導員、日本糖尿病療法指導士 など

カリキュラム

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授業Pick up

  • 日常生活活動学

    日常生活活動学

    対象者への理解を深め、提案できる力を養います。

    対象者の日常生活活動や生活関連動作について分析・理解し、問題解決のための動作方法の指導ができ、さらに住環境整備等の提案ができるように体系的に学びます。

  • 基礎運動療法学

    基礎運動療法学

    理学療法の中心となる運動療法の基本知識を学びます。

    理学療法の基本的な手技となる関節の動きの改善、筋力低下、持久力低下、バランス低下や起居移動に関する運動療法の方法についての知識・技術を身につけます。

  • 運動器障害理学療法評価学演習

    運動器障害理学療法評価学演習

    筋・骨格系の異常によって引き起こされる機能障害を評価する方法を修得します。

    筋力や関節可動域、身体全体および各部の大きさや長さを計測する形態測定、姿勢・アライメント測定等について学びます。測定結果から病態や障害像を理解し、対象者の問題解決に向けた仮説を立てる過程を学びます。

  • 内部障害理学療法評価学演習

    内部障害理学療法評価学演習

    リスク管理のあり方と安全で効果的な運動の方法を修得します。

    代表的な内部疾患である慢性呼吸器疾患、心筋梗塞・心不全、糖尿病・メタボリック症候群の病態、急性期・維持期における治療、リスク管理、運動の方法、日常生活指導などについて、安全で効果的な運動のあり方を学びます。

  • スポーツ障害理学療法学

    スポーツ障害理学療法学

    スポーツ障害や障害予防に関する知識や技術を身につけます。

    スポーツ障害に携わる理学療法士にとって基礎となる各関節の機能解剖やバイオメカニクスに関する知識、競技特性と発生しやすい障害、また運動中の障害予防の観点から運動や環境要因、栄養学についても学びます。

教員紹介

  • 石田 和人教授

    神経系・基礎理学療法学

  • 小野塚 實教授

    神経生理学

  • 山本 利春教授

    神経科学

  • 岡田 誠准教授

    運動器理学療法 義肢装具

  • 荻原 久佳准教授

    物理療法/予防理学療法

  • 松井 一久准教授

    徒手療法・スポーツ障害

  • 加藤 芳司講師

    健康増進・地域理学療法

  • 玉木 徹講師

    電気生理学

  • 内藤 紘一講師

    心臓リハビリテーション学

  • 長谷川 隆史講師

    神経理学療法学(脊髄障害)

  • 松林 義人講師

    地域理学療法学

  • 渡邊 潤子講師

    理学療法学(神経系・管理)

  • 駒形 純也助教

    神経系理学療法学

  • 纐纈 真之介助手

    脳神経解剖の基礎研究

特記事項

充実した理学療法の臨床教育と研究を展開

理学療法士は、運動および物理療法を用いるリハビリテーション領域の専門家として、身体機能の回復、改善に留まらず、障害予防、健康増進に深く関わり、その人らしい生活の実現に貢献します。本学の理学療法学科は、大同病院をはじめ、多くの病院や施設との協力関係をベースに、実践的な臨床教育を展開するとともに、研究活動も盛んに行っています。

充実した理学療法の臨床教育と研究を展開

01

より実りある現場実習実現への取り組み
〜臨床実習をテーマとした特別講演会の開催〜

20年度に理学療法士作業療法士養成施設課程の指定規則が改正され、臨床実習は診療参加型臨床実習が推奨されることとなりました。診療参加型臨床実習とは実習生が診療チームの一員として加わり、臨床実習指導者の指導・監督の下で行う実習方法です。以前は実習生が自分で考え、行動しなければならない担当症例型実習であり、実習への負担も大きいものでした。学生が臨む現場実習は、学びの機会が多い、学生の負担にも配慮した実習内容に変わりつつあります。22年秋には実習施設指導者を対象とした特別講演会を開催し、増原クリニック副院長•理学療法士中川法一先生をお招きし、この診療参加型臨床実習についての理解を深める機会を設けるなど、より実りのある実習実現に向けて現場指導者との連携を密にして取り組んでいます。

より実りある現場実習実現への取り組み

02

臨床現場との連携
〜臨床現場の理学療法士との勉強会〜

本学は急性期病院である大同病院、老人保健施設、通所リハビリテーション施設、訪問看護ステーションなどを運営する社会医療法人宏潤会と「相互協力に関する協定」を結び密接な連携や人材交流を進めています。本学科では、相互協定関係にある大同病院をはじめとする、臨床現場で働く理学療法士の卒後教育にも取り組みはじめています。こうした取り組みは教員が施設に伺うだけではなく、本学に臨床現場の理学療法士をお招きし、学生と直接交流の機会も設ける予定です。臨床現場と高度な医療教育を共有することで、地域の健康増進や介護福祉を支える優れた理学療法士を育成します。

臨床現場との連携

03

研究活動の充実
「学ぶことの楽しさを伝えます」

臨床研究から基礎研究まで各教員が高い専門性を持ち研究活動を行っています。また教員間で定期的に研究報告会を実施し、専門分野の垣根を超えて積極的に情報交換を行っています。研究で得られた新しい知見やアイディアは学生にも講義等で紹介しており、学生が自由な発想を持ち、のびのびと学習できる雰囲気を作っています。環境面においても最新の施設、設備が導入されており、学生のニーズに沿った様々な分野の研究に対応することが可能です。研究活動を通して講義で学習した内容を実践し、発展させていくことは非常に楽しいものです。卒業研究やそれ以外でも研究の魅力や、理学療法士として多くの疾患に対応する上で重要な論理的思考の大切さを伝えていきます。

研究活動の充実

学生の声

  • 森 美月

    1年次はとにかく知識をインプット
    「学びたい」という欲が満たされる毎日です。

    医療科学部 理学療法学科1年

    名古屋市立緑高等学校出身

    森 美月さん

    私は中学生の頃バレー部に所属していましたが、度重なる怪我に苦しみ、高校ではマネージャーとして部活動に参加していました。しかしそこでもプレイヤーの怪我を目の当たりにし、「人の怪我を治せるようになりたい」と思い、理学療法士をめざすようになりました。本学のオープンキャンパスの際に、実際の病院でも未導入の最新機材が揃っていることや「女性の健康」という特徴的な授業があることを知り、本学を受験しました。1年次は基礎知識を築くための授業が多いのですが、教科書だけではなく実技を交えて進められるため、その日学んだことが定着しやすいと感じています。また、グループワークでは1組5~6人につき先生が1人ついてくださるので、わからないことをすぐに聞ける環境も魅力です。将来は怪我に苦しむ患者さまの声に耳を傾け、回復期まで寄り添える理学療法士になりたいです。

  • 長谷川 万純

    同じ目標を持つ仲間とともに
    胸を張って働ける理学療法士をめざして。

    医療科学部 理学療法学科1年

    愛知県 名古屋経済大学高蔵高等学校出身

    長谷川 万純さん

    高校時代に趣味のダンスで怪我をしてしまい、その際に出会った理学療法士の方に憧れてこの道をめざしました。本学科はプレゼンや議題解決に向けてグループで話し合うなど演習形式の授業が多いため、さまざまな考えや意見を取り入れながら知識が深まっていきます。臨床経験のある先生方の授業は説得力があり、質の高い学びを得られます。また少人数制のため仲間との絆も深く、先生方と学生の間に壁がないところも魅力です。分からない課題が出た時は、まずは自分で考えて仲間と話し合い、それでも解決できない場合は先生に相談するなど主体性をもって取り組めています。今、特に興味深い授業は「臨床心理学」です。臨床実例を交えながら心理学が学べるため、悩みを抱える患者さまたちへの寄り添い方を養っています。今後も理学療法士の夢に向かって努力を積み重ねていきます。