定員120名
本学の建学の精神「親切」の下、『人』『いのち』『健康』『生活』『看護』に関心を持ち、生命の尊厳や人の価値観を理解し、人を尊重できる「感性と倫理観をもつ人間力」と、科学的根拠に基づき、関連学術分野との連携に融合した実践ができる「的確な看護実践力」を持った看護専門職者を育成しています。したがいまして、本学の建学の精神「親切」ならびに本学の教育理念を理解し、看護の実践者・研究者・教育者として、社会に貢献できる人材の育成を目的としています。
POINT01
POINT02
POINT03
看護師国家試験の受験資格は、文部科学省令・厚生労働省令によって定められた基準を満たした学校に入学し、必要な科目を修めて卒業した者に与えられます。本学科では所定の125単位を得ることによって、看護師国家試験の受験資格を得ることができます。
保健師の資格は、保健師国家試験および看護師国家試験に合格することで得ることができます(保健師資格を得るためには、まず看護師資格を取得することが大前提となります)。保健師、看護師の統合カリキュラムを採用している本学科では、所定の154単位以上を得ることによって、保健師国家試験の受験資格を得ることができます。
養護教諭とは、学校で保健管理、保健指導などを担当する教員のことです。養護教諭として働くためには養護教諭免許状を申請し、その後採用試験に合格する必要があります。
衛生管理者は、労働者の健康障害や労働災害を防止するために、労働安全衛生法で定められた国家資格です。労働安全衛生法により、常時50人以上の労働者を使用する事業所では、衛生管理免許を有する者のうちから、労働者数に応じ一定数以上の衛生管理者を選任することが義務付けられています。
※1 保険師課程履修可能人数は12名です。
※2 保健師国家試験合格者が申請により取得できます。
名古屋駅から地下鉄桜通線で19分、「瑞穂区役所」駅から徒歩3分と、アクセス抜群の名古屋女子大学キャンパス。このキャンパス内に、健康科学部看護学科の校舎があります。2階から5階にかけては、看護関連実習室・実習準備室や、演習室、教育研究室などがあり、また1階には、全学生が利用できるラーニングコモンズ、多目的室、談話室などを設置し、総合的な教育研究機能と学習環境を備えています。
フィジカルアセスメントとは、患者さんの訴えを聞き、情報収集を行い、身体機能を評価することです。そのために、問診とフィジカルイグザミネーション(視診、触診、打診、聴診)の基本を学修し、その解釈について理解を深めます。
妊娠・分娩・産褥期にある女性と、胎児期を含む新生児期にある母子の生理的・心理的・社会的な特徴について学びます。ウェルネスをめざした看護援助を提供できるための、基本的な知識・技術・態度を修得します。
医療施設に入院している老年者を対象に、健康障害が及ぼす影響や、退院後の生活を見据えた看護計画を立案し、基礎的能力を習得します。さらに実習を通して多職種との連携を学び、超高齢社会における看護師の果たす役割を認識し、老年看護について自己の考えを深めます。
口から食事を摂取できない療養者へチューブから栄養補給をしている場面です。在宅療養者の居宅への訪問看護実習にむけて、療養者の生活をイメージし、家庭環境への配慮や家庭で準備できるものの活用など実習で経験する可能性の高い技術を修得します。
病院や障がい児施設、保育園等の実習を通して、子どもとその家族について理解を深めます。また臨地実習においては、看護計画の立案、実践、評価といった一連の過程を通して子どもと家族が置かれている状況を的確に判断し、成長・発達や様々な健康状態に応じて看護を実践するための基礎的能力を身につけます。
高齢者のデイサービス事業における実習の一場面です。最後の実習となる「看護の統合と実践実習」では、人々の健康生活を支援する保健・医療・福祉体制の実際を理解し、これまでの実習経験を発展させ、チーム・連携を意識した看護実践能力を高めます。
チーム医療で学んだ栄養学の知識を生かし、患者さまに信頼される看護師に。
健康科学部看護学科 2023年3月卒業
岐阜県 帝京大学可児高等学校出身
安藤 香帆さん
看護師の母と同じ道に進みたいと思い、一期生として本学科に入学しました。新設学科ならではの最新の設備や内観の綺麗さに惹かれましたが、一方で先輩がいないという不安もありました。しかし、いざ入学してみるとベテランの学科長を中心に先生方がどの領域の学修も丁寧に教えてくださったので、不安は吹き飛びました。実習の時、挫けそうになっている私たちを褒めて励ましてくださったお陰で、体力的にも精神的にもハードな毎日を乗り切ることができたと思います。やはり実習での学びは大きく、これまでは受け身だった学びの姿勢が、自ら考え、学び、行動する姿勢へと変わりました。今後は、本学の強みである「チーム医療」に基づいたカリキュラムで得た栄養学などの知識も生かし、入院という非日常生活で不安を抱えている患者さまをエンパワーメントできる看護師をめざしたいです。
新井 信之教授
精神看護学
石村 由利子教授
母性看護学
粕谷 恵美子教授
成人看護学(慢性期)
久保 金弥教授
人体構造・人体機能学I・II 口腔健康管理学
竹田 千佐子教授
基礎看護学
中神 克之教授
成人看護学(急性期)
新實 夕香理教授
基礎看護学
箭野 育子教授
成人看護学
渡邊 実香教授
母性看護学
大須賀 美智准教授
小児看護学
嶋崎 和代准教授
基礎看護学
松田 優子准教授
地域・在宅看護学
盛田 麻己子准教授
成人看護学
山田 裕子准教授
公衆衛生看護学
伊神 美早講師
基礎看護学
石川 恵美講師
慢性看護学
大竹 美紀講師
成人看護学(急性期)
岸 あゆみ講師
基礎看護学
倉田 亮子講師
老年看護学
土屋 裕美講師
成人看護学
橋本 侑美講師
小児看護学
長谷川 洋子講師
在宅看護学
坂 恒彦講師
老年看護学
松田 麗子講師
成人看護学(急性期)
山田 順子講師
成人看護学
加藤 千洋助教
母性看護学
鈴木 雪乃 助教
精神看護学
野中 光代助教
公衆衛生看護学
林 由利江 助教
基礎看護学
宮野 幸子助教
小児看護学
山本 駿助教
基礎看護学
伊東 春菜助手
老年看護学
治療を受けながら生活する患者さんの援助を行うのが看護師の主な仕事です。医療チームの一員として、専門的な知識、技術に基づいて患者さんの生活支援や診療の補助をします。また、多職種連携のもと、患者さんの身体と心の両面をサポートし、患者さんにとってより良い療養環境をつくります。臨床経験を積みながら、認定看護師、専門看護師などのスペシャリストをめざせます。
看護学科3年で行う「小児看護学実習」では、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、臨地実習に制限を受けることになりました。制限のあるなかでも臨地実習の学修目標を達成できるように、臨地実習が可能な施設での実習を活用したり、臨床で働く看護職の方にご講義いただいたりと、学生の学修を保証する努力をしています。実習施設のひとつである愛知県青い鳥医療療育センターで重症心身障害福祉協会認定看護師として活躍されている植木真理さんを講師に招き、障害のある子どもの治療やリハビリテーション、生活支援について、写真や動画を交えて講義していただきました。
老年看護分野では、高齢者の加齢に伴う身体的特徴や日常生活に及ぼす影響をとらえ、患者一人ひとりの強みを引き出してその人らしい生活に向かうための看護について学びます。今回の演習では、講師として臨床現場から認定看護師を招き、臨床現場での経験を基に、高齢者の排泄の特徴や失禁・湿潤が皮膚に及ぼす影響、皮膚の清潔保持・保護のための援助技術について講義を受け、デモンストレーションとしておむつの種類と対象者に応じた選択や、安楽で効率的な交換方法について学修しました。学生たちは、普段の講義では味わえない臨場感の中、積極的に技術指導を受けたり質問することができました。
デンマークは社会福祉国家として『幸せな国』に位置づけられています。自分たちの足でデンマークに立ち、デンマークの民主主義に基づく制度がどのように生活に結びついているのかを実際の生活から学ぶことが、「少子高齢化多死に対応できる看護師」をめざす学生たちにヒントを与える貴重な体験になります。このため海外研修では、約10日間、『Brenderup Højskole(バーナップホイスコーレ:デンマーク独自の全寮制教育機関)』を拠点として海外の学生たちと共に過ごし、研修に参加します。この研修を通し、グローバルな視野を持ち、医療・福祉・教育分野の専門職に求められる役割・機能について考えます。
高齢者センター、重度障がい者施設あるいは自宅訪問、病院(看護大学)、家庭医訪問、地域精神医療班、幼稚園、高齢者のためのアクティビティセンター及び住居訪問等を予定
栄養学や歯学、多方面から看護を学ぶことで
臨床につながる確かな知識が定着しています。
健康科学部 看護学科3年
愛知県立大府高等学校出身
長谷川 愛実さん
怪我で入院した時、病棟の看護師さんが私の不安な気持ちに気づいて寄り添い励ましてくれた体験がきっかけで、看護師をめざすようになりました。そこで、健康栄養学科との連携による臨床栄養も学べ、新設で最新設備が整っている本学科に進みました。先生との距離が近いため質問しやすく、実技試験の前には改めて時間を確保して血圧測定などの実技練習に付き合ってもらえるため、毎回看護技術が定着した状態で実技試験に臨めています。また歯科医師教員による「口腔健康管理学※」の授業では、他にも疾患の関連性など、歯の重要性を深く知ることができました。歯学や糖尿病の方への栄養指導などを学ぶ栄養学など、臨床看護に生かせる幅広い分野を具体的に学べています。患者さまやご家族の立場に立って親身に寄り添い、支えとなる看護師になれるように積極的に技術や知識を学び続けたいです。
※2023年4月より科目名変更
活気ある仲間や手厚いサポートに恵まれて、
看護の知識とスキルを修得するために日々精進しています。
健康科学部 看護学科3年
愛知県立東海南高等学校出身
角谷 幸香さん
健康栄養学科と連携した講義や演習があり、看護に必要な栄養分野も学べるところに惹かれました。新しい学科のため校舎が新しく設備も整っており、とてもいい環境で勉学に励めています。認定・専門看護師をゲストスピーカーとして招く講義では、臨床の具体的な実例とともに話していただいたのが興味深く印象的でした。「老年看護援助論」では、生活援助や歩行・移動動作演習などさまざまな場面に応じた演習を行い、患者・看護師・観察者それぞれの立場からの新たな発見や気づきがありました。臨床現場を想定した演習やグループワーク、クラス内で発表する機会が多いため、より学びが身についていることを実感しています。実習や国試勉強などで行き詰まった時は、学科の仲間と励まし合い高め合うことで前向きになれます。将来は患者さま一人ひとりの病状や個性に合わせた看護ができるように、これからも努力を続けていきたいです。