定員160名
人々の健康の維持・増進、疾病の予防・治療に対し、看護医療職と連携し、食の領域から寄与し、科学的根拠に基づいた実践ができる専門知識と技術、特に医療系職能を身につけ社会貢献したい人を求め、4年間の学修の成果として管理栄養士の資格を有し、その分野で活躍できる人材の育成を目的としています。
POINT01
POINT02
POINT03
傷病者に対して食物および栄養の摂取方法等を専門的に指導する管理栄養士。健康栄養学科で所定の専門科目を修めると、管理栄養士国家試験の受験資格が得られます。
食のスペシャリストである管理栄養士と教育の専門家である教師の資質を併せ持つ資格。学校給食を通して望ましい栄養や食事の取り方を児童・生徒に指導します。
※1 本学科において、管理栄養士国家試験受験資格取得のための科目を修得すれば、国家試験受験資格が得られます。
※2 本学科において、管理栄養士国家試験受験資格取得のための科目を修得すれば、自動的に取得できます。
主な就職先(過去3年間/2021年~2023年卒業生) ※家政学部 食物栄養学科の実績含む
〈管理栄養士・栄養土中央病院〉
(独)岐阜県立多治見病院/(学)愛知医科大学 愛知医科大学病院/射水市民病院/公立松任石川中央病院/(学)順天堂 順天堂大学医学部附属静岡病院/(学)近畿大学 近畿大学病院/(医)恵成会 豊田えいせい病院/(医)瑞心会渡辺病院/(医)善孝会 刈谷記念病院 ほか
〈管理栄養士・栄養士(企業)〉
(株)魚国総本社/ウエルシア薬局(株)/エームサービスジャパン(株)/(株)杏林堂/(株)ココカラファイン/(株)スギ薬局/(株)スギヤマ薬品/スジャータめいらくグループ/(株)ツクイ/(株)名古屋食糧/名古屋ヤクルト販売(株)/日清医療食品(株)/日本ゼネラルフード(株)/富士産業(株)/(株)マツモトキヨシ/(株)名豊/(株)メディカルリンク/(株)ヤタロー ほか
〈学校・教育・官公庁〉
愛知県教育委員会(小学校・高校)/愛知県庁/名古屋市役所/大府市立中学校(栄養)/瀬戸市教育委員会(管理栄養士)/金沢市役所(管理栄養士)/私立 幼稚園(栄養)/富山県教育委員会(小学校)/豊川市中学校(栄養)/豊田市小学校(栄養)/名古屋特別支援学校(栄養)/三重県庁(管理栄養士) ほか
〈その他団体・共同組合・一般企業など〉
協同組合岐阜給食センター/JAあいち(知多・中央・尾東)/トヨタ生活協同組合/西三河農業協同組合/三重北農業協同組合/生活協同組合コープぎふ/飯田信用金窟/長浜信用金靡/岡崎信用金庫/キューピータマゴ(株)/敷島製パン(株)/シノプフーズ(株)/(株)清水銀行/ダイドー(株)/中部薬品(株)/中日本フード(株)/(株)名古屋観光ホテル/パナソニックコンシューマーマーケティング(株)/(株)浜乙女/(株)ポッカクリエイト/マックスバリュー東海(株) ほか
口腔・嚥下機能、口腔疾患の基礎を学んだうえで、口腔疾患が糖尿病や肺炎、早産などの引き金となることや、噛むことが認知機能維持やストレス緩和に役立つことを学修します。さらに、口腔ケアの手技を習得します。
調理学実習では食品の調理適性を確認し、適切な調理技術の選択ができる知識と技術を学びます。初めに日本・西洋・中国の各料理の基本と応用を学んだ後、各国の調理と様式別日本料理および自主献立を学修します。
栄養教育のためのカリキュラム立案や指導案を作成し、指導に必要な教材づくり、栄養教育の模擬実習を行います。栄養教育に必要となる基礎的な技術を身につけます。
食の安全性確保に必要な食品衛生検査における技術的手法の修得を目的に、食品衛生の指標となる細菌検査、食品添加物検査などの理化学試験の実験を行います。また、現場の衛生管理に役立つ簡易検査も体験します。
個人・集団を対象とした栄養状態、食生活状態を的確に評価するための調査の準備、実施方法、調査結果の集計、解析方法、結果の検証まで総合的な知識・技術を身につけます。
食べる、飲み込む力が低下した方に対する食事の調理法と食介助法を学びます。嚥下機能に応じて食べ物の硬さや大きさなどを調理した嚥下食の作成を通して、施設や在宅の場で高齢者の食支援を計画・実践できる力を養います。
卵アレルギー児をもつ保護者を対象としたたんぱく質摂取量に配慮したアレルギー対応食レシピの考案
試作と失敗を繰り返しながら、最後までやり遂げる忍耐力を身につけられました。
健康科学部健康栄養学科2023年3月卒業
愛知県 聖霊高等学校出身
藤井 萌さん
卵アレルギー児をもつ保護者が簡単に作れるレシピで、卵と同様にたんぱく質を豊富に摂取できるアレルギー対応食の考案をしました。まずは、学校給食でも提供されるだし巻き卵、親子丼、高野豆腐の卵とじの3種の卵料理に着目し、たんぱく質が多く含まれる豆腐や肉、魚を代わりに使用。色は離乳食用のかぼちゃパウダーを使用し、黄身の色味を再現しました。栄養バランスの調整や味、香り、調理の負担など考えることは多く、とくに見た目や食感を本物の卵に近づけるのに苦労しました。最後まで苦戦したのは卵とじの部分です。タラを用いたところ、何度作っても再現ができず失敗。最終的にはつみれのレシピを参考に長芋をつなぎに入れることで、本物の卵とじと変わらないクオリティの物が完成しました。今後も研究で学んだことを生かして、アレルギー児が楽しく食事ができるレシピを考え、保護者の悩み解決を支援していきたいです。
片山 直美教授
給食経営管理学
小出 あつみ教授
調理学 調理実習
中島 正博教授
食品衛生学
西田 由香教授
臨床栄養学
堀江 信之教授
生化学 分子生物学
宮地 栄一教授
運動生理学
山中 なつみ教授
基礎栄養学
田村 孝志准教授
給食経営管理実習
近藤 志保講師
栄養教育論
近藤 貴子講師
生化学
辻 美智子講師
公衆衛生学
松尾 亜希子講師
食品学
山田 久美子講師
解剖生理学
横山 弥枝講師
栄養疫学
伊藤 美穂子助教
臨床栄養学
管理栄養士は、医療施設、老人福祉施設、児童福祉施設、小・中学校、行政機関、企業、研究機関等で働いています。乳幼児期から高齢期まであらゆるライフステージの人々に、適切な食事や栄養に関するアドバイスをしたり、献立を立てて食事を提供して、栄養状態の管理を行い、食と栄養の専門職として人々の健康をサポートしています。
食物栄養学科※2022年3月卒業の堀内玲奈さん、宮田歩奈さん、山田彩加さんは、基礎栄養学ゼミナールで大麦糠の活用方法について研究しました。今回3人は、佃煮の製造・販売を行う㈱ミノカンの商品を使用して料理提案を行うコラボ企画に参加し、3種類の佃煮に対して各2品の料理提案を行い、そのうち各1品は研究する大麦糠添加パンを使用しました。決定した料理6品のレシピはミノカンのホームページで公開され、作り方の動画はYouTubeでも紹介されました。参加した学生たちはコラボ企画を通して、研究内容を充実させるとともに貴重な経験ができました。
在宅療養する高齢者の食事、いわゆる介護食は、安全性を優先すると「美味しくない」「食べる楽しみがない」食事になりがちです。食べる機能が低下しても、「食べたい物を食べることができる」支援が管理栄養士には求められます。長年にわたり、高齢者施設で介護食「やわ楽(やわらか食)」を開発され、全国的に普及活動をされている岩本恵美先生をお招きして最新の嚥下食事情をお聞きし、美味しさと見た目にも配慮した介護食の調理法、形態調整法を実演して頂きました。超高齢社会で活躍する管理栄養士をめざす学生のスキルアップとなりました。
健康栄養学科の学びの特徴に「口腔と健康」と「チーム医療」があります。「口腔と健康」に関する専門知識をより深めるため、例年、外部講師による講演会を開催しています。今回は2年生を対象に、愛知医科大学病院 耳鼻咽喉科部長の藤本保志先生にご講演いただきました。はじめに嚥下(食物の飲み込み)のメカニズムについて、動画を使った詳しい説明がありました。そのうえで嚥下機能が低下する様々な症例について教えていただきました。病気が原因で口腔機能に麻痺がある人や、舌の一部が欠損した人、咀嚼・嚥下能力が低下している高齢者では、誤嚥性肺炎や低栄養状態のリスクが高まります。これらのリスクを回避するには、管理栄養士が嚥下のメカニズムを正しく理解し、対象者の口腔機能の状態に合わせた食事を提供することが重要です。今回の講演会では、嚥下のメカニズムや患者さんの状況について詳しく教えていただき、管理栄養士の役割とその必要性について再認識することができました。
食を通して多くの人の健康を支えるために深い専門知識と技術を養っています。
健康科学部 健康栄養学科3年
愛知県 名古屋女子大学高等学校出身
北川 智菜さん
健康を支えることで人の役に立ちたいと思い、本学科を志望しました。「給食経営管理応用実習」では、リーダーとして仲間と約140人分の給食を調理しました。献立づくりから発注、動線図をつくるなど初めての経験でしたが、仲間との絆も深まり、全体を把握する大切さを学べたやりがいのある実習でした。また医療に関する授業も充実しているのが本学科の特徴です。「口腔健康管理学※」では口腔ケアと嚥下の関係について理解が深まり、「臨床栄養学実習」ではさまざまな病態食を調理しました。口腔機能が低下した方でも工夫次第で美味しく食事をしていただけることを学びました。高齢者を「食」で支えるという夢に向かって、患者さまの気持ちに寄り添える管理栄養士をめざします。
※2023年4月より科目名変更
チーム医療の一員として活躍できる管理栄養士をめざして。
健康科学部 健康栄養学科3年
福井県立敦賀高等学校出身
橋本 麗未さん
1年次から国家試験合格を見据えた指導が手厚いことや、多様な実習カリキュラムが本学科の魅力です。1年次の「調理学実習」で料理の基礎を身につけたおかげで、次第にレシピを見なくても調理ができるようになりました。また、調理工程を考えて病院食を作る「臨床栄養学実習」では、患者さまの病状に合わせて塩分量などを厳密に守る重要性を学び、気が引き締まりました。発展的な学修を通し、着実に実践スキルが身についていると感じます。本学科は同じクラスの仲間と4年間を過ごすため結びつきが強く、目標に向かって日々支え合い成長しています。卒業後は、管理栄養士として食品会社で働くのが夢です。多くの人に栄養バランスの良い食事と食べる喜びを届けるために、商品開発にも挑戦してみたいです。